木工初心者が、本格的な大工技術を教えてくれる木工倶楽部に入会。教習内容を備忘録として書き綴っています。
鑿(ノミ)や鉋(カンナ)に興味がある方、よかったらご覧ください。
四街道 サンデー木工倶楽部とは
2020年10月04日・8回目の教習
前回は 教習⑦ 砥石台(荒砥用)の制作 でした。今日も引き続き、砥石台の制作です。
砥石台(荒砥用)制作の続き
今日は、砥石台制作の最終日。完成できるか分かりませんが、焦らずやっていきます。
STEP1 裏側の加工
裏側を湾曲に削ります。やり方は、中砥の台と同じ方法です。
参考記事教習⑤ 裏側の加工(中砥用)
先にノコで切り込みを入れ、欠き取りやすくします。
墨残しで線を刻み、その2mm内側をノミで欠き取る。
きれいな湾曲に仕上げます。2回めでも、やっぱり難しい…。
時間が無くなってきたので、ほどほどにして次の工程に進みます。
STEP2 短辺側を斜めに切る
短辺側の両サイドを斜めに切り落とします。これも中砥の台とやり方は同じ。
参考記事教習⑥ 斜めに切る(中砥用)
2本引いた墨線の間をノコで切ります。
中砥台の時は、節が邪魔をしてガタガタになりましたが、今回は両端ともきれいに切ることが出来ました。
次は、長い方の面を削ります。
STEP3 長辺側を斜めに削る
一寸幅(3cm)ごとに墨線を引きます。(両面)
墨線通りにノコで切り込みを入れる。上側は表面の墨線の深さまで切り込みますが、下側は深さ0cm。つまり切ってはいけません。ノコを斜めにして切り進めます。難しい!
両面に切り込みが入りました。上からみるとこんな感じ。
墨残しで線を刻み、その内側をノミで欠き取ります。ちゃんと斜めに削れますように!
ノコの切り込みに沿ってパキっと割れてくれました。良かった~
切り込みを入れたところを全部、慎重に欠き取っていきます。
いちおう出来たけど…なんかモサモサやなぁ。きれいに整えるのが大変そうです。
ノミで整えます。シャリシャリ… 。手のひらにマメができて痛いので、グローブを使用。
ノミって重いんですよ。いま使っている大きなノミは430g。けっこう肩にきます。そしてマメもできます。力の入れ方が悪いのか、ノミの持ち方が悪いのか… 改善したいものです。
1時間近くシャリシャリして、とりあえずこんな感じまで出来ました!
まだもう少し整えないといけませんが、残念ながらここで時間切れ。自宅に持って帰って、続きをします。
完成
時間内に完成させることが出来なかったので、家で仕上げました。最終的に面取りします。
面取りとは、角部を削ること。物と接触して角が欠けたり、ささくれが生じるのを防止するための加工です。
こちらが完成品。荒砥石と中砥を置く台です。
砥石台制作を終えて
教習③~⑧の6回にわたり作業した、砥石台の制作が終わりました。作業を通して学んだ事は、とても多かったです。
- 曲尺と墨差を使った墨付け
- 鋸のひきかた
- ノミの使い方
ノミの使い方については、まだ理解出来ていない事が多いです。先生の見本をしっかり見ていても、いざやろうとすると「あれ?どうやるんやったっけ?」と毎回悩みながらやっています。
ノミについて、いちばん理解できたことは 刃を研ぐ事の重要性 です。
「ノミは絶対に切れる刃にしておくこと」先生が毎回言ってくれる言葉です。
でも、最初の頃は「切れる刃」がどんなものか分かりませんでした。切れないノミで、力任せに削っていたように思います。
最近になってようやく木材の削れ方で「切れる刃」の感覚が分かるようになり、刃を研ぐことについて真剣に考えるようになりました。
まだまだ研ぎ方はヘタですが、ちゃんと砥いだ刃は無理な力を入れなくても、気持ち良く木材を削ってくれます。砥石台作りを通して、刃を研ぐ事の重要性を実感しました。
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