木工初心者が、本格的な大工技術を教えてくれる木工倶楽部に入会。教習内容を備忘録として書き綴っています。
鑿(ノミ)や鉋(カンナ)に興味がある方、よかったらご覧ください。
四街道 サンデー木工倶楽部とは
2020年7月19日・3回目の教習
前回は 教習② ノミの裏押し・研ぎ でした。今回はサシガネを使った墨付けの仕方を学びます。
砥石台制作
今日から砥石台の制作が始まりました。砥石台はその名の通り、砥石をのせる台。
今までは雑巾の上に砥石をのせて研いでいましたが、台があると砥石をガッチリ固定できるので良さそうです。作るのは中砥用と荒砥用の2つ。材料はヒノキの角材です。
中砥用の砥石台の作り方がこちら。
これは荒砥用です。
同じように見えますが、砥石を置く穴の形や側面の形状が違います。これを見ながら角材に墨付けをします。
墨付けをする
木材に線を引くことを墨付けと言います。そして線を引く道具が墨差とサシガネです。
墨壺と墨差は大工さんの必須道具でしたが、今は鉛筆やボールペンを使う大工さんが多いとか。
時代とともに便利で簡単に扱える物が主流になり、昔ながらの道具が使われなくなるのは少し寂しいですね。
墨差
墨差(すみさし)は竹で出来た筆のようなものです。片方はヘラ状になっていて、墨を含ませるために先端に細かく切り込みが入っています。
墨壺の墨汁に墨差をつけ、墨を含ませて使います。
ヘラの反対側は文字を書く時に使います。
先を丸く削りペン先を作るのですが、削ったあと更に玄能で叩いて繊維をほぐすと、毛足の短い筆の様になるので文字が書きやすくなります。
サシガネ
サシガネは線をひいたり長さを測るだけではなく様々なことが出来る便利な道具。サシガネについては事前に少し自習してきました。
参考記事
サシガネはL字形の長い方(長手)を木材に引っかけて、短い方(妻手)で線を引きます。
初めての墨付け
角材の裏側に5分幅の線を引きます。サシガネの幅は5分(15mm)なので、目盛りを見なくても5分幅の線がひけて便利。
墨差に含ませる墨の量は、少ないと線がかすれます。薄い部分を引きなおすと線が二重になってしまうので、一発でサッと濃い線を引かなくてはいけません。
墨の量が少ないのもダメですが、逆に多いと線がにじむので加減が難しいです。
四苦八苦しながらも、時間内に墨付けができました。
今日の感想
墨差を使った墨付けは、本当に大変でした。木材に引っかけて使うサシガネも、持ち方に慣れるまで時間がかかりそうです。
もっと美しい線をサッと引けるようになりたい!練習あるのみです。
次の記事