教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り

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木工初心者が、本格的な大工技術を教えてくれる木工倶楽部に入会。教習内容を備忘録として書き綴っています。

鑿(ノミ)や鉋(カンナ)に興味がある方、よかったらご覧ください。

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mokkou 520x300 - 教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り 鑿・ 鉋・鋸 の使い方を学べる【四街道サンデー木工倶楽部】

前回は 教習⑫ 作業台「馬」の制作 (前編) でした。今日は墨打ちと縦割りをします。

馬を作るための材料

馬は物をのせる「作業台」の部分と、それを支える「脚」で成り立っています。

sagyou uma - 教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り

基本的に馬は2台で1セット。なので1本の角材から、馬2台分の材料を切り出します。

uma zairyou - 教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り

材料を切り出す

では「作業台」と「脚」の材料を切り出します。まずは、材の厚みを二等分する墨打ちから。

墨打ち

サシガネでは届かない長い木材には、墨壺を使い墨付けをします。

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壺糸をピンと強く張り、ペシッ!

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はい、失敗。 墨汁の量が多すぎたようです。

上手く墨を打つ方法は、別記事で書いていますので参考にどうぞ。

参考記事

IMG 20201115 1144021 520x300 - 教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り 「墨を打つ」墨壺を使って長い直線を引く方法

縦割り

墨を打った線の真上に鋸を挽き、縦割りします。「縦割り」とは木材の長手方向に鋸を挽き、切断することです。「建築用語集」に、こんな記載がありました。

切るとは繊維に直角に切断することで、現在の横引きであり、繊維方向に平行に切ることは、挽き割る(=現在の縦挽き)といって区別していた。

引用:タクミ ホームズ 提供

繊維方向に切る場合は「切る」とは言わず「挽き割る」と言って区別していたんですね。興味深い。

さて、鋸の挽き込み角度は材料の厚さで変わります。例えば厚み30mmまでなら30度、もっと薄い板の場合は15度くらいで切ると効率よく切断できます。

しかし、これから切る3.5寸の角材は厚さ106mm。このような厚みがある材を縦割りする場合は、なるべく鋸を立てて70度くらいで切るといいそうです。

noko kakudo - 教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り

鋸を立てると、寝かせた場合より切削面積が少なくなります。切削抵抗を減らすことで、厚みのある材でも力まずに切断できるんですね。

では、縦割りにチャレンジ。最初に引き溝(刃が入る溝)を入れます。

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180度ひっくり返し、こちらにも引き溝を入れます。

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上下の引き溝をつなぎます。溝から鋸が外れないように注意。

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この引き溝をガイドにし、縦割りしていきます。

ここからの大事なポイントは、下側の引き溝から鋸を外さないこと。

このように、引き溝から鋸を外して切り進めると、上と下で段差ができてしまいます。

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なので、鋸は常に上下の引き溝をつなぐように切ることがポイント。

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そうすることで、切断面がきれいに仕上がります。

少し切っては上下をひっくり返して切る。これを何回もくり返し、墨線からズレないように慎重に切り進めます。

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作業台にのせて切っているのですが、縦割りをする場合は角材の前側だけを台にのせます。

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これは切る材に角度をつけることで、鋸を立てやすくするため。また、鋸線を見やすくするためです。

しかしこれでは、最後の部分を切ることができません。なので切り終わりが近づいたら、鋸が当たらない位置に台をクランプで固定し、切り終えます。

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無事に縦割り終了。

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鋸を挽いた面がザラザラなので、鉋がけ。

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2尺を2本、7寸を4本 取ります。

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墨付け

「墨付け図」を見ながら、墨付けをします。

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いつもは竹の墨差を使うように言われますが、今回のように細かい線を引くときは、鉛筆を使った方がいいみたいです。

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鉛筆は2Bを使用。B系の鉛筆はH系より芯が柔らかく、濃い線が引けるので墨付けに合っていると思います。

すべての墨付けが終わりました。

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これが「馬」2台分に材料です。

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本日はここまで。

今日の感想

縦割りは想像以上にハードな作業。かなり体力を消耗します。そして墨付けでは頭を使い、気力を消耗。今夜はよく眠れそうです。

choro mokkou - 教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り

次回は刻みと組みです。

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IMG 202104040 105435 520x300 - 教習⑬ 作業台「馬」の制作 (中編)墨打ち・縦割り 教習⑭ 作業台「馬」の制作 (後編)完成しました。