木工初心者が、本格的な大工技術を教えてくれる木工倶楽部に入会。教習内容を備忘録として書き綴っています。
鑿(ノミ)や鉋(カンナ)に興味がある方、よかったらご覧ください。
四街道 サンデー木工倶楽部とは
2020年8月16日・5回目の教習
前回は 教習④ 鋸と鑿を使って砥石台を作る でした。今回も引き続き、砥石台の制作。表の平面確認と裏側の加工をします。
平面の確認
砥石台(中砥用)の制作をしています。前回、砥石をのせる部分をノミで削り、平らにする作業をしました。今日はその出来を先生に確認してもらいます。
先生、サシガネで平面を確認中…ドキドキ
先生:隙間から光が見えるでしょ?平らじゃないって事だね。左右の深さもぜんぜん違うね…
僕:…えへへ。
先生のお手本。親指を添えて斜めに薄くスライス。一気に仕上げようとせず、平面を確認しながら少しずつ削るのがポイント。
頑張ってやり直すこと、1時間以上。ノミを持っている指にマメができました。
再度みてもらったところ、「まぁこれくらいで良いでしょう」と言われたので、次の作業に移ります。ふぅ~。
裏側の加工
次に砥石台の裏側を加工します。やり方はほぼ表と一緒ですが、裏は湾曲に削らなくてはいけません。難易度高そう!
STEP1 切り込みを入れる
欠き取る部分に、ノコで切り込みを入れます。
いちばん深い切り込みの深さはは5分(1.5cm)。中心から左右にいくにつれて、少しずつ浅くなっています。
切り方は前回学んだ通り、引く時に力を入れる。力を入れすぎると刃がブレるので、注意しながらゆっくり切り込みを入れます。
実は今日使っているノコ、前回使っていた鋸 『硬い奴』 と違うんです。
前の教習で先生が、「このノコは大きな木材を切るときには良いんだけど、いま切ってるサイズの木材だと小さいノコの方が良いかもしれません。」と、言っていたので、早速おすすめの鋸を買った次第です。
購入したのは 『ゼットソーⅢ8寸目』。片刃ですが、縦・横・斜め挽きが可能な優秀な奴。
実際に使ってみたところ『硬い奴』に比べ、とにかく軽くてコンパクトなので扱いやすい!引き溝も、狭くて切り口がとても滑らか。前回よりも、早くてきれいな切り込みが入りました。買って良かった~。
さて、次は線を刻みます。
STEP2 墨残しで線を刻む
墨残しとは、墨線を消さないように線の内側ぎりぎりの場所に線を刻む、またはノコを挽いたりすることです。
なぜ、墨を残すのか?と言うと、あとからサイズ調整をする為。削り足りないのは後から削ることが出来ますが、逆は無理ですもんね。
やり方は前回、表側でやった時と同じ。刃の裏を欠き取らない方に向けます。墨線を消さないようにぎりぎりのところにノミを立て、ゲンノウで叩いて線を刻みます。
STEP3 欠き取る
彫り線の2mm内側にノミを叩き入れ、ノコで切り込みを入れた部分を欠き取っていきます。
ここで、問題発生! ノミを叩き込んだ瞬間にバキーッ!!と音を立て、木がベロンと割れてしまいました。
ぎゃぁあああ!!割れたー!終わった…
と、思いましがよく見ると、先ほど入れた彫り線に沿って割れてくれています!助かった~。彫り線を入れてなかったら、墨線を通り越して更に割れてしまうところでした。
墨残しで線を刻む作業の大切さを実感しました!
気を取り直して、彫り線の2mm内側を欠き取っていきます。両サイドの切り込みが浅い部分は欠き取らずに残しておきます。
木材の幅の半分くらいまで欠き取ったら、裏返して反対側から残る半分を欠き取ります。
STEP4 仕上げ
次に、両サイドの残してた部分を削ります。先生のお手本を見ましょう。
加工する部分を左下に見て材料に横座りします。この座り方が大事。木材にまたがるのはNG。誤ってノミを滑らせた場合、太ももの内側(動脈が通っている)を傷つけ、致命傷になるそうです。
横座りでノミを持つと、なんか職人みたいでカッコイイぞ! でもこの姿勢、すごい違和感があるなぁ。
というわけでお手本ムシ。またがって作業中。(反抗期)
平らに削るのも難しいけど、湾曲はもっと難しい!なんとか、頑張って全面削りました。
今日はここまで!次回、先生にチェックしてもらいましょう。
今日の感想
きちんと平面を出すのは本当に大変。「一気に仕上げようとせず何度もサシガネをあてて、平面を確認しながら削ることが大事」だと学びました。
裏側の湾曲に削る加工は更に難しくて、何が正解かまだよくわかりません。でも、だんだんノミの扱いに慣れてきたように思います。日々成長!
裏側の出来をチェックしてもらいます。
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