教習⑪ 鉋がけの基本を学ぶ

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木工初心者が、本格的な大工技術を教えてくれる木工倶楽部に入会。教習内容を備忘録として書き綴っています。

鑿(ノミ)や鉋(カンナ)に興味がある方、よかったらご覧ください。

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mokkou 520x300 - 教習⑪ 鉋がけの基本を学ぶ 鑿・ 鉋・鋸 の使い方を学べる【四街道サンデー木工倶楽部】

前回は 教習⑩ 鉋台の下端調整 でした。今回は鉋がけの基本を学びます。

鉋がけの基本

仕込みを終えた鉋がようやくデビュー。角材に鉋を掛けます。

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鉋がけの基本動作のポイントは3つ。

  1. 鉋の持ち方
  2. 姿勢
  3. 体の動かし方

では、先生のお手本を見ながら3つのポイントをチェックしましょう!

持ち方

鉋の基本的な持ち方です。右手は、鉋台の中央付近を覆うようにつかみます。

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左手は鉋刃の裏側から、手のひらを丸く包み込むようにして軽く添えます。

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または、鉋刃をつまむように持つ方法もあります。(下写真)

親指と人差し指で鉋刃をつまむように持ちます。中指と薬指は台頭に添え、小指は削る木材の側面に添えます。

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どちらの方法でも共通するのは、左手は軽く添えるように持つこと。力んではいけません。

持ち方まとめ
  • 右手で鉋台の中央付近を覆うようにつかむ
  • 左手は鉋刃の裏側から軽く添える

姿勢

鉋の引き始め、スタート位置での姿勢です。足は軽く前後に開き、腰をほどよく落とします。大事なポイントは、背筋と腕の伸びです。

先ずは良い例から。

kanna sisei - 教習⑪ 鉋がけの基本を学ぶ

背筋を伸ばし腕を前へ。やや前傾姿勢になるのが正しい姿勢。

次は良くない例です。

kanna sisei2 - 教習⑪ 鉋がけの基本を学ぶ

背中が丸まり、腕が縮こまっています。このような姿勢だと、手元だけで鉋を引く事になるので、きれいに削れません。背中が丸くなったり、腕が縮こまらないように注意しましょう。

姿勢まとめ
  • 足は前後に開く
  • 腰をほどよく落とす
  • 背筋と腕を自然に伸ばし前傾姿勢をとる

体の動かし方

体の動かし方で大事なのは、手や腕だけの力ではなく体全体を使って削ること。どうすれば体全体を使って削ることができるか? ポイントは「腰」です。

手や腕を先に動かすのではなく、まず腰から動いて全身を引くようにすると、体全体を使って削る動きになります。

そして「構え」を変えないことも大事。移動する度に構えが変わると、鉋に加わる力も変わるので平らに削れません。

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「ヒジから指先までの構えは固定」そして「腰から動いて全身で引く」ことを意識して鉋を引きます。ちなみに足の運び方は、普通に後ろ歩きをしながら移動すれば良いそうです。

体の動かし方まとめ
  • 腰から動いて全身を使って引く
  • 構えを変えない
  • 足の運びは後ろ歩き

初めての鉋がけ

鉋がけの基本動作を学びました。では、実際に鉋がけにチャレンジ! おりゃ~

kanna - 教習⑪ 鉋がけの基本を学ぶ

ハイ!難しい!

ということで、初心者の僕が実際に鉋がけをして感じた事と、その対処法について考えてみたいと思います。

実際に削って感じたこと
  • 指が痛い
  • なめらかに移動できない
  • 削り終わりが難しい

指が痛い

まず、鉋の角が指に当たってめっちゃ痛かったです。原因は 握り方 にありました。ベチャっと持っていたので、鉋台の角が指に食い込んでいたようです。

kanna nigirikata - 教習⑪ 鉋がけの基本を学ぶ
対処法

指の痛みの対処法は、手のひらと鉋台の間に隙間を空けること。

正しい持ち方は下写真のように、鉋台の間に隙間が空くようにして持ちます。上から覆うように持つんですね。

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鉋台を押さえているのは、手のひらの下部分です。手のひらの下側を台尻にピタッとつけ、鉋台を押さえて鉋を引きます。

なめらかに移動できない

動きがぎこちない原因は 変な足の動きと、へっぴり腰です。

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対処法

足の運びは気にしない。背筋を伸ばし尻を引っ込める。

長い木材に鉋をかける時は、足を動かさなくてはいけません。足の運びは、普通に後ろ歩きするだけです。でも足の動きを意識するとなめらかに移動することができなかったで、今はあまり意識しないようにします。

足よりも大事なのは腰の動き。腰をほどよく落とし、腰から動いて全身で引くイメージで鉋を引くことが大事です。

姿勢は背筋を伸ばし、尻を引っ込めます。へっぴり腰だとウデで引く動きになるので注意しましょう。

削り終わりが難しい

削り終わりを見ると、ハシが斜めに削れていました。 鉋を押さえる位置が悪かったようです。

鉋がけは台尻部分を押さえて削っていきますが、このまま最後までいくと台尻が下がり斜めに削れてしまいます。

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対処法

削り終わりは台頭を押さえ、水平にスーッと抜く。

台尻が下がらないよう、削り終わりは台尻ではなく台頭を押さえます。

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そして、水平を保ちスーッと抜くように削ります。鉋はそれ自体の重みで、軽く引くだけでも削ることができます。削り終わりは、あまり強く押さえないように注意しましょう。

最後に

以上、初めて鉋がけを体験してみて感じた事と、その対処法を考察しました。毎度のことですが、実際にやってみると先生のお手本のようにはできません。

まずは頭で考えるより体を動かして練習あるのみですね。学んだ事をしっかり思い出しながら精進します!

僕と同じく鉋初心者の方、よければ下の記事を参考にして下さい。鉋の基礎知識や、仕込み方について書いています。

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鉋台・鉋刃の調整はとても大事です。特に刃はしっかり研いでおきましょう。

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choro mokkou - 教習⑪ 鉋がけの基本を学ぶ

次回から新しい課題です。

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