木工初心者が、本格的な大工技術を教えてくれる木工倶楽部に入会。教習内容を備忘録として書き綴っています。
鑿(ノミ)や鉋(カンナ)に興味がある方、よかったらご覧ください。
四街道 サンデー木工倶楽部とは
木工倶楽部に入って初めて作ったのは、砥石台でした。次は馬を制作します。
馬とは?
今日から馬の制作が始まります。ところで馬ってなんですか?
もしや、これは… 砥石台を作る時にお世話になった台?
名前も知らずに使ってましたが、こういう作業台を通称で「馬」と呼ぶそうです。
作業台の制作から学ぶこと
次の課題が作業台だと知らされた時は一瞬、地味… と思ってしまいました。でも、制作を通して学べる事は多いんです。
- 墨打ち … 墨つぼを使った長い直線の引き方
- 縦割り … 木材の繊維方向に沿って切る縦挽きの練習
- 渡り顎…(わたりあご)木材を直交させてはめ込む
渡り顎… 聞いたこともない名称が出てきました。何をするのか楽しみです。
制作の準備
馬の材料は、杉の3.5寸角。約106×106×3000mm の長い角材です。
ずらりと並んだ8本のうち数本は、加工がしにくしそうな角材。
加工がしにくい木材については、こちら↓を参考にどうぞ。
参考記事
公平を期するために、あみだくじで角材が配られたのですが、僕は比較的きれいな角材を引き当てることができました♪ 自分の角材が決まったところで、いよいよ加工です。
元と末を見分ける
まずは角材の左右の木口を見て、どちらが元口か末口かを調べます。この材が立木だった時、木の根に近かった方を「元」と呼び、その切り口を「元口」といいます。
木材加工において、元と末の確認は大事なことです。見分け方は【木材の基礎知識】の記事を参考にしてください。
参考記事
元と末を見分け、それぞれの木口に元・末を書きます。
元の字の左右に入れた印「 は、基準面の印です。
木工加工は基準面をもとに線を引いたり鉋掛けをするので、どこを基準にするのかを加工前に決め、印を入れておく事はとても大事な作業になります。
直角に切る
始めに角材の端を直角に切り落とします。この作業を「砂切り(すなぎり)」と言います。
木材を立てて保管していた場合、地面と接していた端部は異物が刺さっていたり直角になっていないことがあるので、砂切りをするんですね。
端を切り落とし、そこから長さ3尺4寸(1,030mm)の寸法を取ります。
角材4面にぐるりと墨付け。この作業は「墨回し」とか「墨を回す」と言います。
墨を回したら、木材が動かないように足でしっかりと固定し、墨線に沿って切ります。
厚みがある木材は、鋸を立てて(45度くらい)切るといいそうです。しかし直径が106mmもあると、真っ直ぐに切るのが難しい… 少しガタガタになりました。
切り出した材を鉋がけ。習った基本を思い出しながら、4面を平らにします。
参考記事
鉋がけが終わったところで、今日は終了です。
今日の感想
新たな課題、作業台「馬」の制作がスタート。3000mm の長~い角材から3尺4寸を切り出しましたが、とにかく切るのが大変でした。余計な力が入ってるせいでしょう。
馬の制作を通して、ノコの使い方など今まで習った事の復習もしたいと思います。
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