「シロヤ」は1950年(昭和25)創業。北九州で長年愛される老舗ベーカリーショップ
北九州の名物パンを博多駅構内で
北九州・小倉や黒崎で大人気の名店「シロヤ」のパンを、博多でも味わえるようになったのは2015年になってから。福岡市内への出店は初ということで、当初は陳列棚に商品が無い状態が数ヶ月続くほどの大盛況ぶりだったそう。
今でもその人気は続いているとの情報をうけ、当日は開店時間の8時に行ってみました。すでに数名のお客さんは来ていましたが、すんなりと買うことが出来てひと安心。もう少し後になれば行列が出来るのかな?対面販売のみでイートインは出来ないのでご注意を。
お目当てのパンを買い、駅を出てベンチでいただくことに。行列ができる人気のパンのお味はいかほどか。
良心的な値段とほっこりする味
1番人気はサニーパン。小倉店では1個単位で買えますが、博多のいっぴん通り店では2個入り210円で販売されています。昔は1個60円の時もあったそうで、時代とともに70円→90円と値段は変わりますが、今でも全てのパンがお手頃価格で買えることが人気の理由のひとつなのでしょうね。
「サニーパン」はソフトフランスパンに練乳が入ったものです。焼き上がったパンに職人さんが1個1個手作業で練乳を注入しているそうです。
ロールパンの様なふわっとした生地を想像していたので、最初の一口めをかじった時は、少し固めでパサついた食感に「ん?」と思いました。
しかし、練乳の部分まで食べ進めて納得。中にとろける練乳がたっぷり入っているので、それが少しパサッとしたパンに染み込んでちょうど良い感じになりました。ふわふわロールパンだと、こうはいかないでしょう。計算されたパン生地の食感だったんですね。
「オムレット」も1日に7000個以上売り上げるという大人気商品。ふわふわ生地にとろけるようなホイップクリームがたっぷり入っています。
こちらも4個入りパックしかありませんでした。小倉店では1個単位で買うことができ、なんと1個40円!ついつい何個も買ってしまいそうですね。
僕が買ったのは「季節限定」の桜オムレット。桜あんがクリームの上にのっています。桜の香りをちゃんと感じる餡と、程よい甘さの生クリームとの相性はとてもよく、パクパクと食べてしまいました。4個入りで良かった~。
おすすめはサーフィンサンド
一番美味しかったのは「サーフィンサンド」食パンでバームクーヘンをサンドした不思議なパン。遠目で見ると玉子サンドと間違えそうです。
シロヤではバームクーヘンを長方形にしたような「クーヘン」という焼き菓子も販売されています。自家製バタークリームが塗られた生地を何層にも重ねて焼いたものですが、たぶん、サーフィンサンドに入っているのはこのクーヘンだと思います。口溶けの良い食パンと、少ししっかりした歯ごたえのクーヘン。その食感の違いがクセになります。
ふわふわ食パンとクーヘン、どちらも味わえるお徳で美味しいサーフィンサンド。福岡に行ったらぜひ食べてみてください。