ルーレットの旅#12 香川編
47都道府県を旅をする『ルーレットの旅』。今回は香川県です。
香川はうどんだけじゃない!見どころ盛りだくさんの素晴らしい県です。
4日かけて、香川の魅力をたっぷり堪能。おなかも心も満たされた幸せな旅になりました。
香川県の地図
香川県の地図です。
今回は高松を拠点にし電車やバス、フェリーを利用して各地をまわりました。
旅のしおり
香川県3泊4日の旅のスケジュール表。
実際に行った時間と場所を記した「リアルな旅のしおり」です。
行ったところ
お寺にお城に本屋さん。素晴らしい景色に感動したり、醤油の勉強したり。様々な観光スポットを巡ります!
絶対行ってほしい『栗林公園』
今回の旅の中で特に、行って良かった!と思ったのが栗林公園。
国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で最大の広さを持ち、紫雲山を背景に6つの池と13の築山が巧みに配置された日本庭園です。
以前、世界的にも有名な「足立美術館」に行ったことがありますが、こちらの庭園はガラス越しに庭園を鑑賞するスタイル。正に素晴らしい絵画を見ている気分になれます。いっぽう栗林公園は、庭園内を自由に散策できます。遠くから鑑賞するのではなく、実際に美しさを肌で感じることができて大満足でした。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも「三ツ星」として紹介されている、本当におすすめの観光スポットです。
名称 | 栗林公園(りつりんこうえん) |
住所 | 香川県高松市栗林町1丁目20−16 |
営業時間 | 6:00頃~19:00頃。ほぼ日の出から日没まで。季節によって変わります。 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.my-kagawa.jp/ritsuringarden |
忘れかけていた故郷『四国村』
四国各地から古い民家を移築・復元した野外博物館。
自然あふれる約50,000㎡の敷地に、江戸~大正期にかけての地方色豊かな建造物33棟が当時のままの姿で村のあちこちに点在しています。
僕は古い建造物が好きなので、時間を忘れて楽しいひとときを過ごせました。じっくりみていたら1日あっても足りないかもしれません。建築に興味がある方、古いもの好きな方におすすめです。
「祖谷のかずら橋」のミニチュアも迫力満点ですよ。
名称 | 四国村(しこくむら) |
住所 | 香川県高松市屋島中町91 |
営業時間 | 8:30~17:30(11月~3月)、8:30~18:00(4月~10月) |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.shikokumura.or.jp/ |
道の駅 小豆島オリーブ公園
約2,000本のオリーブ畑に囲まれた道の駅公園。
瀬戸内海を見下ろす小高い丘にある白いギリシャ風車が有名。風車の前で魔女の宅急便のポーズで撮影するのが定番です。
他にオリーブの歴史に触れることができるオリーブパークや、オリーブ化粧品からオリーブの木を使った木工品まで、オリーブに関わる豊富な商品が買える道の駅です。
名称 | 道の駅 小豆島オリーブ公園 |
住所 | 香川県小豆郡小豆島町西村甲1941−1 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.olive-pk.jp/ |
昔ながらの木桶仕込み『ヤマロク醤油』
創業150年のヤマロク醤油さん。こちらでは、68本もの巨大な木桶が並ぶ醤油蔵を見学させてもらうことができます。
醸造用の木桶の数は全国1500社中10位とのこと。「でも、僕は1人で桶の醤油を面倒みてるので、1人あたりではぶっちぎり1位なはず!」
笑顔でそう話をしてくれたのは、5代目の山本社長。もろみ蔵見学は社長自ら、案内してくれます
なぜ1人で醤油を面倒みて、他の従業員に手伝ってもらわないのか?と伺ったところ、にこやかな笑顔からいっぺん、真剣な顔つきに。
「醤油は人がつくるのではなく、酵母菌や乳酸菌の働きで出来ます。僕は菌たちの声をきいて彼らが気持ちよく働いてくれる環境を作る手助けをしないといけません。菌と一対一で真剣に向き合う。なので、大変でも1人でするんです」
話をきいて、社長さんの熱い想いにとても感銘を受けました。木桶仕込みの醤油作り、本当に並大抵のことではないですよね。
150年の歴史がある蔵に入ると空気がガラリ。高さ約2mもある大杉樽がいくつも並んでいる風景は圧巻で、神聖な場所に来たような気分になります。
身近にある、調味料「醤油」に対する見方が変わるかも?そんな体験ができる「もろみ蔵見学体験」は本当におすすめです。
名称 | ヤマロク醤油 |
住所 | 香川県小豆郡小豆島町安田甲1607 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | http://yama-roku.net/ |
マルキン醤油記念館
醤油についての展示コーナーと物産館があります。
展示コーナーでは醤油づくりの歴史と製造方法を学ぶことができ、パネルや展示品を見たりさわったりして楽しむことができます。物産館では、醤油以外の小豆島の名産品も販売されているのでお土産選びも楽しめます。醤油のソフトクリームも大人気。
この記念館の建物はもともと圧搾工場で、合掌造りとしては国内最大規模を誇り1996年に国の登録有形文化財に指定されたそう。
この建物だけでも一見の価値あり。是非立ち寄ってみて下さい。
名称 | マルキン醤油記念館 |
住所 | 香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1850 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 公式HPを確認 |
公式HP | http://moritakk.com/know_enjoy/shoyukan/ |
小豆島の醤油づくりは約400年の歴史があります。
小豆島は『石』の産地でもあり、大阪城築城のために小豆島の石が多く使われました。
大阪から石を運ぶためにやって来た築城部隊の職人たちが持参してきた『和歌山の湯浅醤油』それに興味を持った小豆島の人々が湯浅まで行き、技術を持ち帰って『小豆島醤油』が生まれたとのことです。
二十四の瞳映画村
映画「二十四の瞳」と原作の小説映画を見てから小豆島へ旅行すると、より一層楽しめると思います。
映画村は実際に映画で使用されたセットがそのままの姿で残っていて、まるで昭和初期にタイムスリップしたかのよう。
海のすぐとなりなので景色も最高です。竹馬をしたりコブダイのコブちゃんを眺めたり。二十四の瞳に関するものだけじゃなく、昭和の映画のギャラリーや文学館もあります。大人も子供ものんびり楽しめると思います。
名称 | 二十四の瞳映画村 |
住所 | 香川県小豆郡小豆島町田浦甲931 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.24hitomi.or.jp/ |
金刀比羅宮
こんぴらさんの愛称で親しまれている金刀比羅宮は、御本宮まで続く長い石段が特徴です。石段の数は、参道入口から御本宮までで785段。奥社までは1,368段。頑張って登りましょう。
長い石段を登るのは大変ですが、途中に「備前焼狛犬」「灯明堂」「鼓楼」などの見所はたくさん。白くてとても神々しいお姿の「神馬」にも会えますよ。
本宮からは讃岐平野の彼方に瀬戸大橋や讃岐富士などの素晴らしい景色を見ることができます。
名称 | 金刀比羅宮(ことひらぐう) |
住所 | 香川県仲多度郡琴平町892−1 |
営業時間 | 6:00~17:00(10月~3月)、6:00~18:00(4月~9月) |
定休日 | 無休 |
公式HP | http://www.konpira.or.jp/ |
神馬(しんめ)について
日本には奈良時代から祈願のために馬を奉納する習わしがあったようです。
神が騎乗する馬として神聖視された馬で、神馬と言います。
馬の世話が大変だったり、高価で献納する側にとって大きな負担となることから、だんだんと絵馬などに置き換わっていったそうです。
善通寺
善通寺は弘法大師 空海の生誕の地。唐から帰国した後、師である恵果和尚の住んでいた長安・青龍寺を模して建立したお寺といわれています。お寺があった場所にもともと空海の邸宅がありましたのでまさに生誕の地になります。
国の重要文化財の金堂、高さ43mの五重塔、樹齢千数百年と伝えられる大楠など見どころも多くあります。
当日は護摩祈祷が行われていて遠くから眺めていたのですが、通りかかったお坊さんから護摩祈祷についての有難いお話を聞くことができて大変勉強になりました。
名称 | 善通寺 |
住所 | 香川県善通寺市善通寺町3丁目3−1 |
営業時間 | 7:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.zentsuji.com/ |
丸亀城
高さ日本一の石垣を有する「石垣の名城」として有名で、現存12天守の1つ。
石垣の頂に行くにつれ、垂直になるよう独特の反りをもたせる「扇の勾配」は圧巻です。
他にも「野面積み」や「打ち込みハギ」、「切り込みハギ」といった見どころがありますので石垣に注目して観光してみてはいかがでしょうか。
名称 | 丸亀城 |
住所 | 香川県丸亀市一番丁 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.marugame-castle.jp/ |
現代の駆け込み寺?『なタ書』(本屋)
24時間営業で「完全予約制の本屋」…怖い…できれば行きたくない。でも「逃げちゃダメだ!」というわけで、予約なしでも行ける時間に訪問することに。
人を寄せ付けない雰囲気の門構えに躊躇しながら、恐る恐る入店しました。が、中にいたのは気さくで優しい店主さん。
四国の話だったり、オリンピック代表監督を目指す!という店主さんの壮大な夢の話も伺いながら、ゆったりとした時間を過ごせました。本を買いに行くというよりは「店主さんに会いに行く」目的で行ってもいいかもしれません。
実際、本を買わずに悩み相談に来るお客さんも多いそう(笑) 僕はちゃんと2冊買いましたよ。写真左は、店主が主役の漫画です。気になる方はぜひご購入を。
名称 | なタ書(なたしょ) |
住所 | 香川県高松市瓦町2丁目9−7 |
営業時間 | 不定 |
定休日 | 不定 |
公式facebook | https://www.facebook.com/natasyo/ |
食べたもの
実は香川はそうめんも有名?! 麺類・寿司・骨付き鶏、石まで食べちゃいます。
定番『讃岐うどん』
香川県と言ったら讃岐うどん!どこに行こうか事前に調べたら美味しそうなお店がいっぱい。いろいろまわりたかったですが、選りすぐった『5軒』を食べ歩きをしてきました。
レポートを別記事でまとめていますので御覧ください
食べ比べしてみた!
庶民的で雰囲気の良い小料理屋『おふくろ』
食べログ評価3.5超えの人気店。メニューは汁物が豊富。カウンターには大皿が並びお惣菜を選べます。
お刺身や焼き魚、揚げ物と何でも揃っているので、どれにしようか迷います。
あれも美味しそう、これも美味しそうと目移りしつつ、お惣菜4品を選び、唐揚げとお刺身盛り合わせ、ビールもいただきました。雰囲気も味もコスパも良い、おすすめできるお店です。
名称 | おふくろ |
住所 | 香川県高松市瓦町1丁目11−12 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 日曜日 |
食べログ | https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37001066/ |
瀬戸内の活魚に舌鼓『天勝』
魚料理のお店。270席もある大きなお店です。カウンターの前に大きな生け簀があり、魚をながめながら食事ができます。
海老棒ずし、讃岐コーチンのだし巻き玉子、讃岐でんぶくの串揚げ、穴子の一本フライ、どれも美味しかったです。
名称 | 天勝 本店(てんかつ) |
住所 | 香川県高松市兵庫町7−8 |
営業時間 | 11:00~13:30 16:30~21:30(月~金)、11:00~20:30(土、日) |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37000448/ |
醤油屋さんで醤油を味わう『ヤマロク茶屋』
小豆島にあるヤマロク醤油さんが営む茶屋。醤油蔵を見学させてもらった後、ちょうどお昼時だったので、軽食をいただきました。
注文したのは卵かけご飯。こちらで製造された鶴醤(つるがしお)というお醤油をかけていただきます。醤油について勉強した後の卵かけご飯は絶品。いつも以上にお醤油を味わって美味しくいただきました。
※2020年5月にHPを確認したところ、卵かけご飯はMENUに載っていなかったのでもう販売していないかもしれません。アイスクリームやお餅、プリンなどが載っていたのでそちらを是非!
自分土産に、卵かけご飯で美味しかった鶴醤とポン酢を購入。買って大正解でした!
鶴醤は通常の2倍もの熟成期間をかけてつくられる、深いコクのある醤油。家で刺し身を食べる時は、絶対に鶴醤と決めています。
ちょっと贅沢なぽん酢もおすすめ。酸味はまろやかなのに、ゆずとすだちの爽やかな香りがとっても豊か。平凡な冷奴を、絶品料理に変えてくれます。
名称 | ヤマロク茶屋(ヤマロク醤油) |
住所 | 香川県小豆郡小豆島町安田甲1607 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | http://yama-roku.net/ |
日本3大そうめん『小豆島のそうめん』
揖保乃糸で有名な「播州そうめん」、奈良の「三輪そうめん」と並んで日本3大そうめんと呼ばれているのが「小豆島そうめん」です。
旅の途中、どこかで食べれたらいいなと思っていましたが「二十四の瞳映画村」の中で食べれるお店があったので頂きました。
400年ほど前に小豆島池田村の人が三輪に立ち寄った際、そうめんの製造技術を学び、小豆島に持ち帰ったのが始まりだそう。乾麺じゃなく出来立ての「生そうめん」。堪能しました!
※僕が食べたこちらのお店は2020年5月に調べたところ残念ながら閉館したようです。小豆島そうめんを食べれるお店は他にもいろいろありますので、是非食べてみて下さい。
名称 | 二十四の瞳映画村 |
住所 | 香川県小豆郡小豆島町田浦甲931 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.24hitomi.or.jp/ |
そうめん(土産)
土産で買った「手延素麺 島の光」が美味しかったので紹介します。
購入したのは高松市のスーパーマーケット マルナカ田町店 です。
素麺は揖保乃糸が一番!と思っていたのですが、島の光は揖保乃糸とはまた違う、美味しさがあります。少しもちっとしてのど越しも最高。そして、小麦の味がしっかりして美味しいんです。
ネットの評価も良いみたい。香川まで行けない方はぜひ試してみて下さい。
一緒に購入した「島のひかりそうめんつゆ」は少しだけ甘口かな?と思いましたが、麺に負けないしっかりした味わいなので、島の光の麺には合います。
同じスーパーで購入した、さぬき麺心「純生そうめん」もおすすめ。
「純生」というフレーズに惹かれて購入したのですが、かなり美味しかったです。乾麺と違うのは何と言っても、独特のもっちり感。
細いうどんのようで違う…うどんでもない素麺でもない、今まで感じたことのない食感はクセになる美味しさでした。
ネットでは同じ商品が無かったので、違うメーカーの純生を試してみようと思います。
香川名物の骨付鳥『一鶴』
香川のグルメを調べていて、うどんと並んで必ず出てくるのが一鶴の骨付鳥です。
丸亀発祥で創業60年。鳥のもも肉をまるごと1本、特性スパイスをふりかけてじっくり焼き上げられた一品。皮がパリッと香ばしくかぶり付くと肉汁があふれでてきて、ビールが進みます。
かなりの有名店なのでいつも行列ができているらしいので注意してください。時間帯によっては予約ができるそうです。
名称 | 骨付鳥 一鶴 高松店 |
住所 | 香川県高松市鍛冶屋町4−11 |
営業時間 | 17:00~23:00(平日)、11:00~23:00(土、日) |
定休日 | 火曜日 |
公式HP | https://www.ikkaku.co.jp/honetsukidori.html |
創業120年以上『熊岡菓子店』
歯が折れる?! 謎の『石パン』なるものにチャレンジ!
向かったのは昔の金毘羅街道の面影を残す、古い町並みの一角に建つお菓子屋さんです。
なんと創業120年以上の老舗菓子店です。店構えはなんとも雰囲気のあるレトロな佇まい。
『石パン』の他にも『角パン』『小丸パン』色々な種類の「カタパン」がレトロな木枠のショーケースに入っていて、見ているだけでもテンションが上ります。
対面販売で購入した石パンは、期待を裏切らない「石」でした。歯に自信のある方はどうぞお試し下さい。歯の弱い方も、飴みたいになめて楽しめますよ♪
名称 | 熊岡菓子店 |
住所 | 香川県善通寺市善通寺町3丁目4−11 |
営業時間 | 7:30~17:00(平日)、8:00~17:00(土、日) |
定休日 | 火曜日 |
食べログ | https://tabelog.com/kagawa/A3703/A370302/37000978/ |
お得なクーポン
- うどん県おもてなしパスポート
香川県観光協会が発行し、たくさんの施設やお店で使えます。 - 小豆島オリーブバス/1日フリー乗車券
小豆島でたくさんバスに乗り降りするならフリーパスがお徳。 - 二十四の瞳映画村割引クーポン
公式HPに入場割引クーポンがあります。
旅を終えて
4日かけて、香川の魅力をたっぷり堪能。期待以上に素晴らしかった栗林公園や四国村に感激。小豆島はフェリーにも乗っていくので「俺、旅してるな~」って感じで楽しめました。
香川はうどんだけじゃない!本当に見どころ盛りだくさんなので、ぜひ観光してみてください。