ルーレットの旅#9 群馬編
47都道府県を旅をする『ルーレットの旅』。今回は群馬県です。
世界遺産や東国文化、そして46億年間の歴史まで「学び」が盛りだくさんの旅でした。
群馬県の地図
日本列島のほぼ中央に位置する群馬県。「つる舞う形の群馬県」と、上毛かるたでは唄われていますが、実際は鶴より太っちょの鳥が羽を広げた形をしています。
旅のしおり
群馬県2泊3日の旅のスケジュール表。
実際に行った時間と場所を記した「リアルな旅のしおり」です。
行ったところ
世界遺産から地球誕生46億年間の歴史までみっちり勉強!様々な学びスポットを巡ります。
雑貨屋というよりギャラリー『matka』
旅先での雑貨屋巡りは楽しみの1つ。しかし『matka』さんは雑貨屋さんというより、まるでギャラリーのような素敵すぎる店でした。
店内には、作家さんの器やビンテージのモノが美しく並べられています。
美術館のような落ち着いた空間で、ゆっくりと器選びをしたい方におすすめのお店です。
名称 | matka(まとか) |
住所 | 群馬県高崎市本町122 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 火、水曜日 |
公式HP | https://matka-str.com// |
必ず行くべき『まちなか観光物産館「お富ちゃん家」』
お富ちゃん家はかなり広いです。富岡シルクのスカーフなど、地元の名産品をはじめ手軽に買える土産菓子や雑貨がたくさん。
店内は明るく陳列もきれいなので、気持ちよく買い物ができますよ。そして、「お富ちゃん家」に絶対に行くべき理由がこちら。
電動アシスト自転車「ラクラクお富」を無料で貸していただけます。自転車はとてもきれいで、乗り心地も最高でした。
「お富ちゃん家」は、上州富岡駅から富岡製糸場に行くルートの間にあります。なので、
お富ちゃん家で土産を買う→ 自転車借りる→ 富岡製糸場 のコースがおすすめ。
自転車の利用時間など詳しくは下記の公式HPで確認して下さい。
名称 | まちなか観光物産館「お富ちゃん家」 |
住所 | 群馬県富岡市富岡1151−1 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | http://www.tomioka-silk.jp/shop/souvenir/detail/ |
木骨煉瓦造『富岡製糸場』
富岡製糸場は、明治5年から昭和62年(1987年)の操業停止まで、115年にもわたり生糸を生産し続けた歴史ある製糸場です。
明治維新後、富国強兵を実現するための手段として進められた政策の1つが殖産興業でした。
政府は当時最大の輸出品であった生糸の生産向上のため、現在の富岡に模範工場が建設。しかし、なぜ富岡だったのでしょう?
- 模範工場の建設地に富岡が選ばれたのはナゼか
- 世界遺産としての価値はドコにあるのか
- 蚕の繭からどのようにして絹糸になるのか
富岡製糸場の館内は、映像コーナーやパネルの展示が充実しています。パネルを見ながら場内をゆっくりめぐると、富岡製糸場115年の歴史をはじめたくさんのことが学べます
工場の歴史や絹に興味がない方は、建物を見て楽しみましょう。
フランス人が図面をひき、日本の大工が施工した『木骨煉瓦造』の建物はとてもユニーク。壁はレンガを積んだ洋風なのに屋根は日本の瓦で葺かれています。
ノスタルジーを感じる和洋折衷な建物は必見。また、『フランドル積み』にも注目してみて下さい。
フランドル積みは、明治初期の建物で多く採用されたフランス式のレンガの積み方。目地はセメントではなく漆喰が使われています。
今では現存するものが少ない貴重なフランドル積みの建物。美しい壁はずっと見ていても飽きません。富岡製糸場に行ったら、フランドル積みレンガに注目です!
名称 | 富岡製糸場 |
住所 | 群馬県富岡市富岡1−1 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/ |
46億年を体感『群馬県立自然史博物館』
群馬県立自然史博物館では、地球誕生から無脊椎動物~恐竜~哺乳類の時代を経て、現在までの46億年の全てが勉強できます。
たくさんの骨格標本、剥製、模型が展示されていて、その全てがハイクオリティ!
「寒いところに住む動物ほど体が大きい」有名なベルクマンの法則も分かりやすく学べます。
1週間くらい居座りたいと思わせるほど、とてつもない情報が展示されている博物館なので、時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
名称 | 群馬県立自然史博物館 |
住所 | 群馬県富岡市上黒岩1674−1 |
営業時間 | 9:30~16:30 |
定休日 | 月曜日 |
公式HP | http://www.gmnh.pref.gunma.jp/ |
東国文化のふるさと『保渡田古墳群』
群馬県は「東国文化のふるさと」です。古墳時代の関東は東国(とうごく)とよばれ、当時栄えた文化を東国文化といいます。
当時の群馬はヤマト王権と連携した大きな勢力が形づくられ、仏教や文字文化が早くから発達。経済、文化的にも東日本をリードする先進的な地域でした。群馬が「東国文化のふるさと」と言われる所以です。
「保渡田古墳群」は、二子山古墳・八幡塚古墳・薬師塚古墳3基の前方後円墳の総称。当時の東日本において、優勢を誇った豪族の墓所です。
中でもいちばんの見どころは、八幡塚古墳にある埴輪群。ほっこりできる、意外な癒やしスポットでした。
当時の儀式や狩猟の様子が埴輪で表されているのですが、その姿はどれも愛らしい。この埴輪を見るだけでも絶対に行く価値ありです。
名称 | 保渡田古墳群(ほどたこふんぐん) |
住所 | 群馬県高崎市保渡田町 |
公式HP | http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2013121600491/ |
1500年前の世界を再現『かみつけの里博物館』
かみつけの里博物館では、古墳時代の世界にどっぷり浸り学習する事ができます。
古墳から出土した貴重な資料や5世紀の社会景観を復元した模型など、多数の展示があるので古墳時代好きにはたまらない、とても充実した博物館です。
名称 | かみつけの里博物館 |
住所 | 群馬県高崎市井出町1514 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
定休日 | 火曜日 |
公式HP | http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014010701664/ |
食べたもの
群馬のグルメは、どこかほっこり温かみを感じるものが多かったような気がします。
タレは甘いが店主は辛口『焼まんじゅう オリタ』
「焼きまんじゅう」とは150年以上の歴史がある群馬県の郷土料理。小麦粉で作ったまんじゅうを串にさし、みそだれをぬって焼いたものです。
甘~い濃厚なタレがかかる前は、白くてふわふわのおまんじゅう。この状態で食べても美味しそう。
焼まんじゅうは想像通りの美味しさだったのですが、『焼まんじゅう オリタ』の2代目店主のお母さんは、想像と違うキャラでした。
『おまんじゅう屋=穏やかでやさしそう』と思ってはいけません。
他店の焼まんじゅうを酷評、取材で来た秘密のケンミンSHOW スタッフへのクレーム、なぜか富岡製糸場の世界遺産登録を全否定。ものすごくパワフルで楽しいお母さんでした。
お母さんの辛口トークを聞きながら食す、甘~い焼きまんじゅうは最高!焼きまんじゅうの店選びに迷っている方、ぜひ『焼まんじゅう オリタ』に行ってみて下さい。
名称 | 焼まんじゅう オリタ |
住所 | 群馬県高崎市田町108 |
営業時間 | 10:30~18:00 |
定休日 | 不定休 |
食べログ | https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10006729/ |
メニューが豊富『おぎのや 群馬の台所』
峠の釜めし本舗 おぎのやさんは、高崎駅内にあるので行きやすいお店です。
群馬名物や特産品を使った料理がいただけます。嬉しいのがメニューの多さ。
峠の釜めしが名物のようでしたが、あえてスルー。上州豚のもつ煮・赤城鶏の唐揚げ・上州牛のローストビーフに群馬の台所サラダ注文。どれも完璧な美味しさでした。
メニューも豊富な『おぎのや 群馬の台所』は、群馬産の食材を使った料理が食べたい方におすすめです。
名称 | 峠の釜めし本舗おぎのや 群馬の台所 |
住所 | 群馬県高崎市八島町222 イーサイト高崎2F |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://gunmanodaidokoro.owst.jp/ |
人気のパン屋さん『パーネデリシア 高崎駅店』
創業1954年(昭和29年)の老舗ベーカリー「グンイチパン」の直営店、パーネデリシアさんで朝食をいただきました。
お目当ては、ご当地パン祭りで銅賞の「カリカリメロンパン」。その名のとおり外はカッリカリ中はふんわりで100点満点のお味。惣菜系のパンも数点買いましたが、どれも美味しかったです。
メロンパンと肩を並べるもう一つの人気パンは「まゆっこ」。群馬の世界遺産、富岡製糸場にちなんだパンです。
形は繭のようにふっくら、色は絹色で美しいふわふわもちもちのパン。僕はピーナツクリーム味をチョイスしましたが、他にもコーヒーあん・黒ごま・みそあん などがあります。
「ご当地パン」を食べたい方はパーネデリシアさんにGO!
名称 | パーネデリシア 高崎駅店 |
住所 | 群馬県高崎市八島町222 イーサイト高崎2F |
営業時間 | 7:30~21:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | http://gunichi.com/ |
世界遺産の近く『はや味』
上州名物おっきりこみうどんがいただけるお店です。おっきりこみ」とは、きしめんのような平たい麺を旬の野菜とともに煮込んもの。「群馬県のおふくろの味」として愛されています。
はや味さんの『上州名物 おっきりこみうどん』は、6種のきのこや根菜など具だくさん。それらの旨味が幅広麺にしみこんで、最高の美味しさでした。
郷土料理であるおっきりこみ。各家庭それぞれの味があるように、店によって出汁の味にかなりの違いがあるようです。
時間とお腹に余裕がある方は、世界遺産の近くでいきやすい『はや味』さんの他、違うお店の味も試してみてはいかがでしょうか。
名称 | はや味(はやみ) |
住所 | 群馬県富岡市富岡51 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 不定休 |
食べログ | https://tabelog.com/gunma/A1005/A100501/10005807/ |
鶏肉の厚みが絶妙『登利平 高崎モントレー店』
登利平さんは昭和28年(1953年)創業の老舗料理店。こちらの看板メニュー「鳥めし」を食べに行きました。
上州御用鳥めしは「竹重」と「松重」の2種類。違いは竹重はムネのみ、松重にはムネ肉とモモ肉の2種類の鶏肉が入っていることです。
ムネ肉好きの僕はもちろん「竹重」をチョイスしました。ご飯の上にたっぷりと鶏ムネ肉がのっています。味は想像どおり、甘辛い秘伝のタレが美味しい一品。
そして、胸肉の厚みが抜群!ちょうど良い薄さでご飯とのバランスが絶妙なのでパクパクと箸が進みます。群馬県のソウルフード「登利平」の鳥めし、美味しくいただきました。
名称 | 登利平(とりへい) 高崎モントレー店 |
住所 | 高崎市八島町222 高崎モントレー5F |
営業時間 | 11:00~21:30 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.torihei.co.jp/ |
他県民には味わえないふる里の味『アグーリ バイ シャンゴ』
「シャンゴ」は群馬の老舗イタリアンレストラン。人気のパスタは、その量の多さと秘伝のミートソースが人気だそう。
群馬のソウルフードとして、メディアでもよく取り上げられています。
で『シャンゴ風』パスタを食べた感想ですが、正直に申しますと味はいたって普通の味でした。
ふる里の味は、他県民には決して味わうことができない「懐かしさが加えられた美味しさ」なんだろうな~とあらためて実感。
しかし、僕が食べたのは駅構内にあるフードコートの店舗。シャンゴのお店は数店舗 あるようなので、本店で食べるとまた違ったのかもしれません。チェックしてみて下さい。
後日追記:僕が食べた駅構内の店舗「イーサイト高崎」は閉店したようです。
名称 | イタリアンレストラン シャンゴ |
住所 | 高崎市問屋町1丁目10−24 |
営業時間 | 11:00~21:30 |
定休日 | 月曜日、第2火曜日 |
公式HP | https://shango.co.jp/ |
お得な割引券
高崎駅~上州富岡駅間 往復電車賃(1,620円)+富岡製糸場見学料(1,000円)がセットになって、 通常2,620円のところ、2,200円(小人は840円)で発売しています。
【特典】- ①通常価格より420円お得です!
- ②往路・復路それぞれ1回に限り途中下車ができます。
- ③乗車券は見学記念としてお持ちいただけます。
旅を終えて
2泊3日の群馬旅。行ってみると予想以上に「学び」の多い旅になりました。なぜ富岡に製糸場が作られたのか? 東国文化って何? もし恐竜が絶滅せずに生きていたらどう進化した?
知らないことを学ぶ楽しさを再確認できた旅でした。もちろん美味しいグルメもたくさんで大満足。ぜひ学びとグルメが堪能できる群馬を観光してみてください。
時間がいくら合っても足りません!