隠れ家的なギャラリー
300年以上の歴史を持つ小石原焼。生産地は、福岡県朝倉市東峰村(とうほうむら)の北部に位置する小石原地区です。
東峰村は福岡市から少し離れているため行くのは断念し、福岡市内で小石原焼きを買える店を探して見つけたのが「wanya」さん。
お店は天神駅からすぐの行きやすい場所にありますが、ビルの2階にあり少し隠れ家的な感じ。そのおかげか外の喧騒から離れ、ゆったりとした雰囲気でうつわと向き合うことができます。
「wanya」さんがオープンしたのは2018年。オーナーは冷泉町で「博多 ほてい屋」を営む方。小石原焼が好きで、店でも使っていたそう。そこで出会った若い世代の陶芸家たちを応援したい、そして彼らの「陶器への熱い思いをたくさんの方に知ってもらうための場」 としてギャラリーをオープンされたようです。
美しいギャラリーと店主さん
薄暗いビルの階段を上がり、少し緊張して店に入ったのですが、店内は窓から光が入りとても明るく、アロマの良い香りにも包まれ一瞬でほっと気持ちが安らぎました。
木棚には多数の小石原焼がセンス良くディスプレイされています。その美しさにわぁーと少し声を上げながら「この店なら絶対に良い小石原焼が買える」と確信。店主をされているのは、オーナーの奥様。センス良く美しい店内の雰囲気にピタリとはまる方です。忙しいなかでも笑顔を絶やすことなく、テキパキと仕事をされている姿をみながら、「wanya」さんはこの先もずっと長く愛される店になるだろうなと感じました。小石原についての質問にもていねいに答えてくれるので、安心して器を買えます。
20~30代の若手作家さん
美しい小石原焼を前に、はやる気持ちをおさえながら一点ずつじっくり鑑賞。連れて帰る器を選びます。
壁側の棚には、つくられた作家さんごとに作品が並べられ、顔写真と共に経歴や器に関する一言が書かれたカードも置かれています。こういうのは買う側にしたら、本当に嬉しい。
僕にとって「ほしい器」というのは、見た目や使い勝手だけ良くてもダメで、やっぱり作家さんの思いが入った器が欲しい。こうしてプロフィールを読むと、器に対する作家の思いを感じる事ができるので、器選びの良い参考になります。
ろくろ体験もできる
作家さんと直接会って、話を伺いながら器を買う。これが出来たらいちばん良いですよね。じつは「小石原焼wanya」さんは、定期的に「ろくろ体験」ができるイベントを行っています。
そして何と、器を製作されている陶芸家さんが実際に講師として来てくれるそうです。さらに参加者は、店内の商品を1割引で購入できる!という夢のようなイベント。
ろくろ体験の開催日時の告知は、インスタグラムでされているので店に行こうと思っている方は事前にチェックしてみてはいかがでしょうか。
僕も、日にちが合えばぜひとも参加したかった。しかし、イベントがない日だからこそ、ゆっくり店主さんとお話しながら器選びができて楽しかったし、とても良い小石原焼の器も購入することが出来たので大満足です。
若手作家の感性が光る、センスの良い小石原焼が買えるお店「小石原焼wanya」天神ギャラリーは絶対に行くべきおすすめのお店です。
購入した器の記事はこちら