どーも、転勤族の Choroです。今回の転勤先は千葉県。住むからには、楽しみたい!ということで、自宅から数時間~日帰りで行ける『ちば散歩』を実行中。
今回の散歩先は佐倉です。佐倉市は千葉県北部に位置する人口17万人の街。江戸時代には、佐倉藩十一万石としてとして栄えました。
そんな歴史を感じる佐倉城址公園・武家屋敷など、7ヶ所を巡る半日コースを散歩します。
行ってきます!
① 直売所『マルシェかしま』
まず向かったのは、マルシェかしまさん。
公式HPには『マルシェかしまは、お米を食べてもらいたい。から始まりました。』との一文が。
ならば、ぜひとも米を食おうじゃないか!さっそくおにぎりを探します。美味しくいただくために、朝食抜きで来たんだよ~ルンルン♪ あれ?
おにぎり一個も無いやないかー!
マルシェかしまの開店時間は午前9時。ジャストに行ったのがダメだったようで、おにぎりは準備中でした。残念…
店内の野菜やスイーツも、昨日の売れ残り商品であろう半額シールが貼られているものが多数ありました。
キャベツひと玉90円→45円。安っ!もちろん新鮮な野菜もたくさん並んでいましたよ。立派な長ねぎが一袋140円。良心的なお値段です。
野菜も良いけど、お腹すいた!目当てのおにぎりが無かったので、他を物色。
おにぎりから一転、乙女な朝飯になってしまいました。こちらの食レポは後ほど。
マルシェかしまの野菜は印旛沼水域の水を使って生産する農家さんの作物限定で販売。
朝一番は、半額商品があってお買い得!ですが、まだ商品が揃っていないので注意です。
名称 | マルシェかしま |
住所 | 佐倉市角来1758−3 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://marche-kashima-sakura.com/ |
② 佐倉ふるさと広場
マルシェかしまさんの道路を挟んだところにあるのが佐倉ふるさと広場。有名な風車がある公園です。
先ずは、広場にある売店へ行きましょう。駐車スペースがたくさんあるので、良いですね。
オランダ様式の外観が愛らしい売店。「佐蘭花(さらんか)」さん。
店内はお菓子から雑貨まで、お土産になりそうな商品がずらり。
広すぎず、ちょうど見やすい感じでした。風車関連のグッズもありましたよ。
さて、いよいよ風車を見に行きます。佐倉ふるさと広場のランドマークである本格的オランダ風車は、佐倉市制40周年の1994年に誕生しました。
おおっ?! 写真でみるより実物はさらにカッコイイぞ!仕掛け部分をオランダで制作しただけあって、見た目がかなり本格的。
風で回るオランダ風車は、日本に3ヶ所しかないそうです。
横からのショットも。あれ?
カッコイイけど羽根が回ってないな…
調べてみると、風車の運転時間は午前9時30分から。まだ少し早かったようです。
佐倉ふるさと広場では、四季折々の花が楽しめます。4月に「佐倉チューリップフェスタ」、7月は「風車のひまわりガーデン」が開催されます。
10月は「佐倉コスモスフェスタ」もあります。しかし今は12月。現在は花もなくこんな感じ。
でも風車だけでも、見る価値あり!人も少ないし、今日来て良かったです。
風車の運転は金・土・日・祝日の午前9時30分から12時 と 午後1時から午後4時。
強風や無風などで運転が出来ない場合もあるので、羽根が回っている姿がみたい方は気をつけて下さい。
名称 | 佐倉ふるさと広場 |
住所 | 佐倉市臼井田2714 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | 無休 |
公式HP | https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/koenryokuchika/koen_annai/15384.html |
③ 印旛沼
千葉県内で最大の面積を誇る沼。北は利根川とつながり、南は新川・花見川を通じて東京湾へとつながっています。
ユリカモメやサギなどの野鳥が年間を通して見られるそうで、観光船も出ています。
夕日も有名みたい。駐車場もあるので、車をとめて散歩できますね。
さて、ここに来た目的は朝食です。印旛沼を眺めながら、先ほど『マルシェかしま』で購入したものをいただきます。
最近、車中飯にハマっています。お湯を沸かして先ずはコーヒー。
ベッドキットの真ん中マットをめくり、下に入るの図。足が伸ばせるから楽~。
参考記事
では、順番にいただきます。先ずは『 米粉シフォン(緑茶)230円 』
緑茶は、佐倉市の老舗「小川園」の茶葉を使用。米粉も佐倉産の「ちばエコ米」。とことん佐倉産にこだわっているのが良いですね。
ふわふわ&米粉のもっちり感が良いです。甘すぎないので、緑茶の香りや卵の味を邪魔していません。かなりポイント高し。
次は『 米粉食パン300円 』こちらも「ちばエコ米」使用。
ちなみに「ちばエコ米」とは、化学合成農薬と化学肥料を通常の半分以下に減らして栽培されたもので、他に様々なきびしいチェックを受け 「ちばエコ農産物」認証を取得したもの。安心して食べる事ができますね。
温めるとよりいっそう美味しいそうなので、フライパンで軽く焼いていただきました。
焼く前は口の中の水分を持っていかれる感じでしたが、焼くと一変。ふわふわ食感と香りがアップ!これでホットサンドイッチ作ったら、めっちゃ美味しそう。
最後は『 ごほうびプリン 130円 』で締めます。こちらの卵も、もちろん佐倉産。長谷川養鶏場さんの卵を使用。
少ーしだけ固めの食感。程よい甘みで、かなり美味しいです。あえてカラメル無しで卵で勝負しているとこに、意気込みを感じます。
佐倉産のものを使い、安全と味にこだわった素晴らしい商品を買うことが出来る『マルシェかしま』は、かなりおすすめ。
さて、お腹いっぱいになったので、印旛沼を出発です。(ぜんぜん沼を見てなかったな… )
名称 | 印旛沼 |
住所 | 千葉県佐倉市飯野町 |
参考HP | http://inba-numa.com/ |
④ 佐倉城址公園
印旛沼から車で約10分。佐倉城址公園にやってきました。佐倉城は1615年頃に建てられたお城。千葉県で唯一、「日本百名城」に選定されています。
城がないのに百名城?と思いましたが、水堀・空堀・土塁などの遺構がしっかりと残っていて、「天然の要塞」と言われた佐倉城の面影を見ることができることから、日本百名城に選ばれたそうです。
佐倉城は1813年に盗賊の失火により天守が焼失しましたが、現在は佐倉城址公園として整備され、緑豊かな歴史公園になっています。
公園隣接地には、国立歴史民俗博物館 もあります。ここは評価が良かったので、近いうちに行こうと思います。
では、佐倉城址公園を散策しましょう。
12月中旬なのに、まだこんなに紅葉がきれいです。
モミジわさわさ、サザンカもりもり。
なんか美味しそうな実。
冬でもこんな草花が見れるんですね~。
おっ? 銅像が見えてきました。誰でしょう?
堀田正睦(ほったまさよし)とタウンゼント・ハリスの銅像でした。
堀田正睦は開国の父とよばれ、幕末期の老中として動乱の日本を開国に導いた佐倉藩主として知られています。ハリスは、アメリカ初代駐日総領事。
正睦とハリスにより、幾度にもわたる直接交渉が行われた結果、安政5年(1858年)、日米修好通商条約が締結されました。
日米修好通商条約って何やったかな~って考えてたら、かつて佐倉城があった本丸跡に来てしまいました。
当たり前ですが建物は何もなく、天守跡の石碑と本丸家形配置図がひっそりとあるばかり。
この場所に、かつて立派な城が築かれてたのかと思うと感慨深いですね。
二の丸跡には、佐倉城の礎石が置かれています。明治維新後には佐倉城址には陸軍軍隊が置かれていました。城の建物に使われていた礎石は、陸軍の兵舎の基礎として再利用されたそうです。
佐倉城址公園はのんびり見て回っても1時間程の広さ。園内はきれいに整備されていて、とても歩きやすかったです。
今日は紅葉がきれいでしたが、梅・あじさい・菖蒲などの名所でもあるので、城好きな人もそうでない人も、四季を通じて楽しめると思います。
佐倉城址公園の見どころ
- 水堀・空堀・土塁などの遺構(特に馬出し空濠は保存状態が良い)
- 樹齢約400年の「夫婦モッコク」他、シイやカシなどの大木。
- 正岡子規の句碑
- 悲しい伝説「姥が池」のカモ
名称 | 佐倉城址公園(さくらじょうしこうえん) |
住所 | 佐倉市城内町 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | – |
公式HP | http://www.city.sakura.lg.jp/0000000987.html |
佐倉城址公園を跡にして、徒歩で武家屋敷に向かいます。途中で見つけたのが珍しい名前の神社。
⑤ 麻賀多神社
麻賀多(まかた)神社は全国的に珍しい名前の神社で、印旛沼の東側から南にかけての地域にのみ存在する神社です。
珍しい社名について、麻賀多神社の御由緒に記されていました。
“千葉県は古来、麻の産地であり「総国・ふさのくに」の総は麻を表している。その中にある印旛地方は下総国成立以前は印旛国であり、朝廷より国造が派遣されていた。その国造に多氏の伊都許利命が就任しており、その国造が代々祀ってきたのが当社である。「麻の国で多氏が賀す神の社」と訓読みすることができる。”
賀す(がす)とは、よろこび祝うことを意味するそうです。つまり多さんが麻の国で代々祀ってきた神社が麻賀多神社なんですね。
社名も興味深いですが、マスク姿の狛犬がかなり気になります。しかもちゃんと「麻」の柄のマスク。
このご時世、マスク着用を促すために狛犬にマスクをつけているそうです。確かにインパクトあります。
名称 | 麻賀多神社(まかたじんじゃ) |
住所 | 佐倉市鏑木町933−1 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | – |
公式HP | http://www.makata.jp/ |
⑥ 武家屋敷
城下町として栄えた佐倉。こちらでは移築復元された江戸時代の武家屋敷を見ることができます。
これから見る武家屋敷は、旧河原家住宅・旧但馬家住宅・旧武居家住宅 の3棟。
この3棟はそれぞれ、建築年代・規模・様式 が違うので、その差を見ながら見学すると楽しそうです。
旧河原家住宅
ではさっそく旧河原家住宅から見学しましょう。
屋敷の周りには随分と高く土塁が築かれています。土塁の上に更に生け垣を植えることで、守りを固めているんですね。
旧河原家住宅は移築復元されたもの。建築年代ははっきりしませんが、1845年には既に存在していたようです。
佐倉にある武家屋敷の中で最も古いものと考えられています。
旧河原家住宅は、残念ながら外からしか見学できません。特別公開の日だけはあがることができます。
でも、外から十分に内部を見る事が出来ました。
立派な縁側。ここでお茶飲みたい。
江戸時代の武家屋敷は間口から間取り、畳の種類まで、住む藩主の石高によって厳しく決められていました。屋敷を見て年収を推測できるのは今と同じですね。
客人をもてなすため、座敷から見える庭には目で見て楽しむ植物だけを植え、裏庭の菜園では、生活の助けになる野菜を作っていたそうです。
武士は食わねど高楊枝!武士の美徳ですね。
旧河原家住宅はとても立派な屋敷でした。必見です。
旧但馬家住宅
次は旧但馬家住宅。
当時より現在の場所に建っていた武家屋敷なので、外観的には最も当時の武家屋敷の特徴を残しています。
建築年代は、1821年~1837年の間に建てられたものと推測されています。
江戸時代の資料を元に復元した佐倉藩主の甲冑。ボケ~と歩いてたら突然現れたので、めっちゃビビりました。
毎年「こどもの日」に甲冑試着会が実施されているそうです。興味のある方はぜひ。
旧但馬家住宅は、茅葺き屋根の苔が少し侘しい雰囲気を醸し出しています。ここはあんまり住みたくないかも。
旧武居家住宅
旧武井家も旧河原家住宅と同じく、移築復元したものです。
建築年代は、構造手法から江戸時代末期と推測。石高が百石未満の藩主が住む小屋敷の規模の典型例として、貴重な屋敷です。
屋根は本来茅葺きであったものを、現在は銅板葺きに。外は銅板に覆われていますが、中からは茅が見えます。
旧武居家住宅では、移築にともない出土した武家屋敷関連の資料を多数展示していました。
旧武居家住宅の茅葺屋根は、残念ながら銅板葺きになっていました。でも葺き替えることで、貴重な建築物を残すことが出来るんですよね。
この先も、この3棟の武家屋敷が長生き出来るように、補修、整備を頑張っていただきたいです。
3棟の武家屋敷は建築年数がそれぞれ約50年ずつ違っているので、規模や様式の違いを楽しめます。
名称 | 佐倉市武家屋敷 |
住所 | 千葉県佐倉市宮小路町57番地 |
営業時間 | 9:00-17:00 |
定休日 | 月曜日 |
入館料 | 一般:210円、学生:100円 |
公式HP | http://www.city.sakura.lg.jp/0000000617.html |
次は、今日最後の散歩スポット。侍になった気分で歩きましょう。
⑦ ひよどり坂
武家屋敷からほんの少し歩いたところにあるのが、サムライの古径「ひよどり坂」。江戸時代からほとんど変わらない、美しい竹林に囲まれています。
緩やかに曲がる坂道には、四ツ目垣、御簾垣、鉄砲垣などが効率的に配され、今にも侍が出てきそうな雰囲気。
12月なのにきれいな竹林を見ることができました。
名称 | ひよどり坂 |
住所 | 佐倉市城内町5−23 |
公式HP | http://www.city.sakura.lg.jp/0000009000.html |
まとめ
佐倉産の美味しい食材やスイーツが買える直売所『マルシェかしま』からスタートした 佐倉散歩。
本格的でびっくりしたオランダ風車から、紅葉が美しかった佐倉城址公園、武士の暮らしを感じることができる武家屋敷まで、充実した半日コースになりました。
佐倉市には、まだまだ面白いスポットがたくさんありそう。また行きたいと思います。
おまけの土産
朝食用に買った「房総ぼっち」ですが、先に食べた米粉シリーズがなかなかのボリュームで、房総ぼっちまで行き着きませんでした。
なので、お持ち帰りして自宅で味見。ちなみに、こちらは「佐蘭花(さらんか)」で1個 160円で購入したものです。
半分に切ると、餡(あん)がギッシリ。食べる前から落花生の香ばしい香りがします。
落花生の蜜煮入りの餡が、上品な甘さで最高。あと、外皮の部分がちょうど良い薄さで、餡とのバランスが絶妙です。
パッケージに「佐倉味見奉行お墨付き品」 と書いてありましたが、お奉行様の言う通り。お土産におすすめの一品です。