3月~5月はヨモギの季節。野原にワサワサ生えてくる若葉を摘み、よもぎ餅を作るのが毎年恒例のお楽しみイベントになっています。
以外と簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみてください。手作りのよもぎ餅は、ヨモギの香りが圧倒的に違いますよ。
レシピ簡潔版はこちらヨモギを摘む
よもぎ餅に使用するのは、新芽か若葉だけです。やわらかい葉を選んで摘んで下さい。
ヨモギは全国各地の野原や河川の土手、草むらなどに自生していて、3月~5月頃に新芽がでてきます。
道端はワンちゃんの散歩コース(トイレ)になっているので、そういう場所に生えているヨモギは避けます。
枯れ草や根っこ、茎、硬い部分を取り除きます。育ちすぎて硬くなったヨモギはアクが強く、口当たりや香りが劣ります。
材料 (10個分)
上新粉100g
白玉粉50g
砂糖50g
お湯120cc
ヨモギ40g(茹でた後25g)
こしあん200g
きな粉適量
作り方
すり潰したヨモギと餅生地を合わせ、あんこを包んだら完成です。
ヨモギの下処理
ボールに水をたっぷりため、ヨモギをやさしくもみ洗いします。
水をかえながら、何回か繰り返します。ボールの水がきれいになればOK。
きれいになったら、熱湯で30秒ほど茹でます。茹ですぎると、ヨモギの香りや栄養素が流れてしまうので注意して下さい。
サッと茹で、すぐに水にさらします。ここでも水にさらしすぎないように気をつけましょう。粗熱が取れるまで水にさらし、水分を絞ります。
「1~2分茹でる」レシピもありますが、大きく育って硬くなった葉でない限り30秒ほどで十分です。また、アクをとるために重槽を使う方法もありますが、新芽や若葉はほとんどアクがないので使う必要はありません。
すりつぶす
水気をしっかり絞ったヨモギを包丁で細かく刻み、すり鉢に移します。
下写真のようになるまで、すり鉢で細かくすりつぶして下さい。
湯でこねる
白玉粉と砂糖をボウルに入れ、お湯を注いで混ぜ合わせます。次に上新粉も加えよくこねます。
水ではなく必ずお湯でこねます。上新粉は粘りのあるアミロペクチンが少ないため、粘りが出にくいのです。お湯を使うことで、水分を上新粉に十分に含ませ粘りを出やすくします。
こね終わりの目安は「耳たぶの柔らかさ」になるまで。生地が耳たぶの柔らかさになるまで、しっかりとこねます。
蒸す
- 蒸し器に水を入れ沸騰させる
- 生地を適当な大きさにちぎる
蒸し器には穴のあいた鍋と、蒸し水をいれる下鍋の2段に分かれています。下鍋にいれる水の量は、穴の空いた上鍋の底を基準にします。それよりも下、7分目程度の水を入れて下さい。
蒸気の上がった蒸し器に絞った濡れ布巾を敷き、適当な大きさにちぎった生地をのせ、強火で20分ほど蒸します。
ヨモギ混ぜる
ヨモギが入ったすり鉢に蒸し上がった餅入れ、すりこ木で混ぜ合わせます。
だいたい混ざったら次は手でこねます。手水をつけ、更にしっかり色ムラがなくなるまでこねて下さい。
10等分にわけておきます。
あんを包む
あんこも10等分にして、生地の上にのせます。
生地の左右ををあんこの上まで引っ張り上げ、頂点でギュッと合わせてくっつけると、簡単に包めます。
閉じた方を下に向けて置き、きな粉をふりかけて完成!
何といっても、できたてがいちばん美味しいです。早めにいただきましょう♪
ヨモギ粉末を使う場合
ヨモギが採れない場合は、乾燥ヨモギの粉をつかっても同じように作ることが出来ます。
ヨモギの粉大さじ1に、水大さじ1を加えよく混ぜ合わせてから使用します。
加えるタイミングは、ボウルに白玉粉と砂糖を入れるとき。この時にヨモギ粉も一緒に混ぜてください。
フレッシュな若葉が摘めない時期は粉末を利用することで、年中よもぎ餅を楽しめるのは良いことですね。