香川県のうどんは有名ですが、そもそもなぜ有名なのか?普通のうどんと、どう違うのかをまとめました。
うどんを食べにいく前にちょろっと勉強。うんちくを知れば、香川うどんが更に美味しくなるはず!
うどんのルーツ
うどんとは小麦粉を練って長く切った、ある程度の幅と太さを持つ麺料理
実はうどんのルーツは諸説あり定かではないようです。香川出身の弘法大師・空海が中国で食されていた「コントン」という小麦を練って茹でた食物を広めたのが讃岐うどんの発祥となり、その後日本全国に広まったとも言われています。
江戸時代前期には全国的に普及して広く食べられるようになりました。
うどんのメニュー
代表的なうどんの種類と、その特徴です。
メニュー | 特徴 |
---|---|
かけうどん | 茹でた麺を冷水で締めた後、温め直して「だし」をかける。 |
ぶっかけうどん | 茹でた麺を冷水で締め、濃いめのつけだしを直接ぶっかける。 あつあつの麺につけ、だしをかける「温かいぶっかけ」もある。 |
生じょうゆうどん | 茹でた麺を冷水で締め、直接しょうゆをかけて食べる。 |
釜揚げうどん | 茹であがった麺を、冷水で締めずにゆで汁と一緒に器に移す。 つけだしに少量つけながら食べる。 |
釜玉うどん | 釜で茹であがった麺を冷水で締めずに、そのまま生卵を割り入れた器に移す。醤油をかけて食べる。 |
麺を冷水で締めるか締めないかで、食感がまるで違ってきます。色々なメニューを試してみて下さい。
提供スタイル
提供の仕方は大きく3つに分かれます。香川ではセルフタイプや製麺所タイプのお店が多いです。
一般店タイプ
通常の飲食店と同じ。座席で注文しお店の人がうどんを運びます。
- 席に座って注文
- 食べる
- お会計
セルフタイプ
香川で主流のタイプ。初めての時は他のお客さんをよく観察しよう。
- カウンターで麺を注文し受け取る。サイドメニューも並んでいるのでチョイスしてお皿に取る
- お会計
- 自分で麺を温める。5,6秒お湯の中で温めて湯切りをしっかりして丼に戻す
- タンクや寸胴に入った出汁を入れ、好みで薬味をトッピングする
- 食べる
製麺所タイプ
製麺所の一角を利用しているため基本的に客席数が少ない。
- 事前に丼、箸、調味料などを用意する
- 麺を注文しお会計。丼に麺を入れてもらう
- 食べる。店内にスペースがない場合は青空の下で堪能!
讃岐うどんの特徴
讃岐うどんの1番の特徴は、何と言ってもコシの強さ。口に入れた際は柔らかく、噛むともちもち。※コシ=固さではなく、弾力!
もうひとつの特徴は、イリコ(カタクチイワシの煮干し)ベースの出汁。かつお節や昆布出汁とは違い、コクと甘みがあるのが特徴です。
3大基本だしの特徴
種類 | 旨味成分 | 特徴 | 合う料理 |
---|---|---|---|
煮干し | イノシン酸 | 特有の風味と甘味、コクがある | 味噌汁、野菜料理 |
鰹節 | イノシン酸 | 味がはっきりして香りも豊か | お吸い物、うどんつゆ・そばつゆ、野菜料理 |
昆布 | グルタミン酸 | 上品。鰹節、煮干しとの合わせると相乗効果で旨味UP | 和え物、鍋料理 |
鰹と昆布の出汁で食べるうどんに慣れている方は、煮干しベースの香川うどんの香りに衝撃を受けるはず。実際、僕はカルチャーショックをうけました。
香川といえばうどん。なのはナゼ?
香川県と聞いて、まず思い浮かぶのが「うどん」だという方は多いのではないでしょうか?どうしてなのか調べてみました。
香川県でうどんが栄えた理由
それは、香川県ではうどんには欠かせない、小麦・塩・出汁・醤油のそれぞれが偶然にも揃っていたからです。
- 古くから讃岐は日本で最高の小麦が獲れた産地だった。
- 近くの穏やかな瀬戸内海に面し製塩業が盛んだった。
- 西讃地区の観音寺の沖合にはイリコ漁で賑わう伊吹島があり、新鮮で良質なだし汁の原料が安く手に入った。
- 小豆島など海上交通の便の良い港には古くから貴重な醤油の醸造蔵が栄え、うどんつゆに無くてはならない醤油がすぐに手に入った。
こうして見ると、香川県がうどんで有名になるのは必然だという事が分かりますね!
地元の人もうどんを食べる?
調べたところ、1人あたりの消費量、うどん屋さんの数ともに日本1位!ということで、やっぱり地元香川の人もうどんが大好きなようです。
- 1人あたりの消費量は都道府県別統計において第1位。
- 都道府県別うどん屋店舗数は人口10万人あたり64軒で香川が第1位。2位は群馬で43軒。3位は福井の40軒。
- 純粋な店舗数では、東京の2,900軒が第1位。香川は630軒で14位。
※2014年時点のタウンページ掲載数からの抜粋
東京という大都会の店舗数には、さすがに勝てませんが、香川は消費量と味で勝負ですね。
まとめ
香川県の土地の風土、特産を生かしてうどんが発展してきたことが良く分かりました。予習はバッチリ!さっそく香川うどんを食べにレッツゴー♪
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