エブリイ(DA17V)で車中泊をするため、いろいろとDIYしているChoro です。今回は、『車中泊用のカーテン』を取りつけました。
運転席と後部座席の間にカーテンを吊るす方法を思案した結果、圧倒的に簡単な方法が見つかったので紹介します。車中泊の目隠しに悩んでいる方、よかったら参考にして下さい。
一般的な取りつけ方法
まず、どんな取りつけ方があるのか調べたところ主に3つの方法をみつけました。
なぜそれらを選択しなかったのか?その方法と合わせて簡単に紹介します。
① 天井にレールを付ける
手で曲げることが可能なカーテンレールを、車の天井に取り付ける方法です。
カーテンレールをやめた理由
- ボディが傷つく
- レールが目立つ
カーテンレールを設置するには車のボディに穴をあけないといけません。強力両面テープで貼り付ける方法もありますが強度が不安。
そして僕の場合は、車中泊の時だけカーテンをつけたいので、普段はレールだけが天井に残されることに。少し見た目が気になります。
② ピラーに引っ掛ける
ピラーにフックを差し込み、コードとカーテンをつける方法。
カーテンセットをやめた理由
- カーテン薄さ
- カーテンの位置
カーテン本体×2枚に、フックやコードもついているセット商品。お値段もお手頃。
ただ、カーテンの薄さが少し気になりました。そして、設置した時に、カーテンと天井との間に隙間ができるのが難点。
③ ターンナットでDIY
こちらは本格的なDIY。ターンナットで、ただの穴をネジ穴に変える方法です。
ネジ穴さえあれば、他のパーツと組み合わせてレールやバーを取り付けることが可能。
例えば、イレクターパイプを取りつけ、そこにカーテンリングを通すと簡単にカーテンをつけることが出来ます。
ターンナットをやめた理由
- ボディが傷つく
- 価格
デメリットは6㎜の穴を8㎜の穴に広げる必要があること。広げると後戻りできないのが少しこわいです。
そしてターンナットやその他のパーツを買い揃えると、高額になるのでやめました。
カーテンを吊るすいちばん簡単な方法
様々な方法と商品の購入を検討した結果、僕がたどり着いた方法は、
ディスプレイフックを使うこと。
ディスプレイフックとは、開閉ができるフック。シャワーカーテンを吊るしたり、キーホルダーのように使用することができる便利なフックです
では、このディスプレイフックを使ってカーテンを吊るす方法を紹介します。
材料と費用
かかった費用は2,291円ですが、これはほぼカーテン代。なので既にカーテンがある方は、292円で出来ます。
材料 | 金額 |
---|---|
ニトリ・遮光2級カーテン (100×178cm) | 1,999円 |
ディスプレイフック 3個 | 72円 |
マジックテープ | 110円 |
裾上げテープ | 110円 |
ちなみにスズキ純正のプライバシーカーテンは定価2万円以上します。
カーテンを準備
カーテンの取り付け方法を紹介する前にまずはカーテンを準備。普通のカーテンでも良いですし、光の遮断にこだわる方は1級遮光カーテンなど、好きなカーテンを用意して下さい。
僕が用意したのはニトリの遮光2級・遮熱カーテン(1枚入)幅100×丈178cm です。これをエブリイ(DA17V)の運転席と後部座席の間に吊るすのに、ぴったりの丈にカットします。
STEP.1 カーテンの裾直し
目指す仕上がり丈は120cm。これはエブリイ(DA17V)の天井から下までの長さです。
折り返す部分を10cmとるので、まずは丈が130cmになるようにカットします。
そして、10cm折り返して裾上げテープで接着します。
裾上げテープは100均で販売されています。ミシンを使わなくても簡単に裾上げが出来るので便利ですよね。
仕上がりはこんな感じ。丈が120cmになりました。幅は直しません。カーテンの幅表記「100cm」は、ヒダをとっている上の部分の寸法なんです。
なので、実際にカーテンを広げると下の幅は145cmあります。エブリイ車内の幅は約140cmなのでこれでピッタリ。直しがいらないので楽ちんでした。
STEP.2 マジックテープを付ける
次はカーテンにマジックテープをつけます。吊るすだけでは、カーテンと壁の間に隙間ができてしまうからです。
隙間をなくすために、マジックテープを利用します。エブリイ車内の内張り生地は、フエルト生地のようにふわふわしているので、マジックテープがくっつくんです。
マジックテープの「オス」だけを使います。「メス」をつけないように注意して下さい。車の内張り生地に、くっつく方がオスです。
マジックテープも100均で購入。縫いつけるタイプやアイロンで接着するものなどがありました。
僕はアイロンで接着するタイプを使用しましたが、剥がれるのが心配なら縫いつける方が良いかもしれません。
マジックテープのオスを30cmにカット。これを2枚用意し、それぞれカーテンの両サイドにアイロンで接着して完成。
カーテンを吊るす
カーテンが準備できたら、あとは吊るすだけ。作業時間は10分ほど、圧倒的に簡単な方法でカーテンを吊るします。
どうやってカーテンを吊るそうか、ずっと悩んでいたのですが、ホームセンター(ジョイフル本田)で良いアイテムを見つけることが出来ました。
じゃんじゃじゃーん。ディスプレイフック! ダルマ型フックとも言うそうです。これを〇〇すれば、簡単にカーテン吊るせます。
フックの取り付け
エブリイの天井には3つの穴がありますが、この穴はユーティリティナット(ネジ穴)ではなく、ただの穴です。
まずは穴に差し込まれている、内張りクリップを外します。
クリップの両端に指を差し入れ、下にグイ!と引くと外すことができますが、「内張りはがし」あればもっと簡単に外すことができます。
ディスプレイフックを内張りクリップに通し、元の位置に戻します。
パチン。ディスプレイフックを差し込んでいても、パチっときれいにおさまります。
入りました。だるま型フックなので見た目が結構かわいい。
同じように、残りの2つの穴にもディスプレイフックを差し込みました。
フックに引っ掛ける
それではカーテンを吊るしていきます。
カーテンフックをディスプレイフックに引っ掛けます。
3つとも引っ掛けます
そして両サイドは、マジックテープで壁に沿うように、ぴったりとくっつけます。
完成
ネジなどは一切使わず、内張りクリップにディスプレイフックを差し込むだけで、カーテンを吊るすことが出来ました。両サイドもマジックテープのおかげで、ピタリと壁にそっています。
内張りクリップはネジじゃないですが、結構しっかりと天井に固定されています。なのでカーテンを吊るしても大丈夫。
今回取りつけたカーテンの重量は720gですが、余裕で吊るすことが出来ました。
※あまりにも重いと、内張りクリップごと落下するかもしれないので気をつけてください。
前から見るとこんな感じ。カーテンの向きはどちらでも良いとおもいますが、今回は外から見た時に表側が見えるように取りつけてみました。
裾の長さも120cmでぴったりでした。
昼間の強い光の中では、上部と横の隙間から若干の光は入ってきます。
しかし、夜間の目隠しには十分です。明け方、太陽の光で目が覚めてしまうような事は無いと思います
最後に
車中泊で気になるのが、外から見られること。車内で快適に過ごすために、目隠しは絶対に必要ですよね。既に、後部座席の目隠しは作っていました。
【車中泊】プラダンと100均サンシェードで目隠しを自作!そして今回、運転席と後部座席の間に吊るすカーテンを作ったことで、完全な個室を作ることができました。
車中泊用のカーテンを吊るすために悩んでいる方、今回ご紹介した方法は本当に簡単に出来るのでオススメです。良かった参考にしてください。
2021/05/11
余ったカーテン生地は、後部座席のリアドアガラス用にしました。
はぎれを半分に切り、端を適当に三つ折りにして縫っただけです。ハギレと比較するために作った簡易カーテンですが、よかったら参考にどうぞ。
ダイソーのカーテンより『はぎれ』の方が透けなかった話。