新車購入から1年。ディーラーからお知らせのハガキが届いたので、12ヶ月法定点検に行ってきました。
12ヶ月法定点検って何? 絶対受けないとダメ? ディーラー以外でも受けれるのかなどの疑問の他、今回かかった費用などについてまとめました。
法定点検とは
法定点検とは故障やトラブルか起きないように点検・整備するものです。劣化した箇所や不具合になるおそれがある箇所を定期的に点検することで、トラブルの防止、性能維持、安全走行を実現させるために行うものです。
種類
法定点検には1年ごとに行う「12ヶ月点検」と、2年ごとに行う「24ヶ月点検」があります。
「24ヶ月点検」は2年ごとの車検と同時に受ける場合が多いです。
義務
道路運送車両法にて法定点検は自動車の使用者の義務として規定されていますが、罰則に問われることはありません。
点検の内容
点検の内容です。24ヶ月点検は12ヶ月点検の内容にプラスで点検される項目です。
点検箇所 | 点検内容 |
---|---|
室内点検 | ブレーキペダルの遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間 |
ブレーキペダルのブレーキの効き具合 | |
駐車ブレーキ機構の引きしろ | |
駐車ブレーキ機構のブレーキの効き具合 | |
クラッチペダルの遊び及び切れたときの床板とのすき間 | |
エンジンルーム点検 | パワーステアリング装置のベルトの緩み及び損傷 |
点火プラグの状態 | |
点火時期 | |
バッテリのターミナル部の接続状態 | |
排気の状態 | |
エアクリーナエレメントの状態 | |
ファンベルトの緩み及び損傷 | |
冷却装置の水漏れ | |
下廻り点検 | 潤滑装置の油漏れ |
制動装置のホース及びパイプの漏れ、損傷及び取付状態 | |
トランスミッション及びトランスファの油漏れ及び油量 | |
プロペラシャフト及びドライブシャフトの連結部の緩み | |
エグゾーストパイプ及びマフラの取付けの緩み及び損傷 | |
足廻り点検 | 制動装置のマスタシリンダ、ホイールシリンダ及びディスクキャリパの液漏れ |
ブレーキドラムとライニングとのすき間 | |
ブレーキシューの摺動部分及びライニングの摩耗 | |
ブレーキディスクとパッドとのすき間 | |
ブレーキパッドの摩耗 | |
タイヤの状態(スペアタイヤを含む) | |
ホイールナット及びホイールボルトの緩み |
点検箇所 | 点検内容 |
---|---|
室内点検 | ハンドルの操作具合 |
エンジンルーム点検 | パワーステアリング装置の油漏れ及び油量 |
パワーステアリング装置の取付けの緩み | |
電気配線の接続部の緩み及び損傷 | |
燃料漏れ | |
メターリングバルブの状態 | |
ブローバイガス還元装置の配管の損傷 | |
燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管等の損傷 | |
チャコールキャニスタの詰まり及び損傷 | |
燃料蒸発ガス排出抑止装置のチェックバルブの機能 | |
触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付けの緩み及び損傷 | |
排気ガス再循環装置の機能 | |
一酸化炭素等発散防止装置の配管の損傷及び取付状態 | |
下廻り点検 | かじ取り装置のギヤボックスの取り付けの緩み |
かじ取り装置のロッド及びアーム類の緩み、がた及び損傷 | |
ロッド及びアーム類のボールジョイントのダストブーツの亀裂及び損傷 | |
プロペラシャフト及びドライブシャフトの自在継手部のダストブーツの亀裂及び損傷 | |
デファレンシャルの油漏れ及び油量 | |
マフラの機能 | |
足廻り点検 | ホイールアライメント |
制動装置のマスタシリンダ、ホイールシリンダ及びディスクキャリパの機能、摩耗及び損傷 | |
ブレーキドラムの摩耗及び損傷 | |
ブレーキディスクの摩耗及び損傷 | |
フロントホイールベアリングのがた | |
リヤホイールベアリングのがた | |
緩衝装置の取付部及び連結部の緩み、がた及び損傷 | |
ショックアブソーバの油漏れ及び損傷 | |
外廻り点検 | 車枠及び車体の緩み及び損傷 |
車検との違い
- 車検
車が保安基準を満たし安全性が確保されているかどうかを確認するもの - 法定点検
車が故障やトラブルがなく安全・快適に走行できるように確認するもの
車検は保安基準を満たしているかのみ確認されます。
法定点検では車検で確認されない部品の不具合や劣化の点検・整備を行います。
12ヶ月法定点検は行くべき?
- 罰則が無いなら行かなくていいかな
- 車検で24ヶ月法定点検するから大丈夫
そう考える方もいるかもしれません。僕も一瞬そう思いました。しかし実際に12ヶ月法定点検を終えて思ったことは「点検してもらって良かった!」です。
車を運転をするということは、他人の命に関わることでもあります。
メンテナンスを怠ると重大な事故につながる恐れもあります。1年に1度メンテナンスすることで、安心・安全な走行ができ未然に故障や事故を防ぐことができる。そう思うと点検に行って本当に良かったと思えました。
それに単純に考えても、故障して余計な修理費用が掛かってしまうことを考えれば、12ヶ月法定点検をして何も損なことはありませんよね。
12ヶ月法定点検の結果
ディーラーに車を預けて代車で一旦帰宅。点検時間は5時間程。電話で連絡がくるので取りに行って終了です。
新車購入から1年。僕の場合、走行距離が2,094kmと短かったこともあり特に問題はなかったようです。
内容 | 12ヶ月法定点検 |
場所 | ディーラー |
時間 | 5時間 |
代車 | 有り |
費用 | 基本料:11,500円 |
ケミカルキット:1,200円 | |
エンジンオイル取替:サービス | |
エンジンオイルドレンプラグガスケット(パッキン):100円 | |
タイヤローテーション/エアー調整:サービス | |
オゾン殺菌脱臭処理:500円 | |
合計:14,630円(税込) |
他のお店との比較
法定点検はディーラー以外にもカー用品店やガソリンスタンドなどでも受けることができます。
具体的な価格の比較をしたかったのですが結局のところ車種や店舗によって違いがあるようです。軽自動車は1万円前後、普通自動車は1万5千円前後が相場(別途交換した部品代等は必要)。下表のようなイメージになります。
場所 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
ディーラー | 高い | 点検・整備が高品質 | 整備工場 | ディーラーより安価 | 点検・整備が高品質 |
カー用品店 | 比較的安い | 点検・整備の質がディーラーには劣る傾向 |
ガソリンスタンド | 比較的安い | 点検・整備の品質にばらつきがある |
点検自体はどこで受けても同じ内容ですが、お店によってサービスが違うことがあるので考慮しましょう。
今回ディーラーではタイヤローテーションの実施とエンジンオイルをサービスしていただき、車内も掃除してくれたようです。
メンテナンスノートへの記帳もしっかりしてくれます。忘れないように持って行きましょう。
最後に
12ヶ月法定点検についてまとめました。自分では出来ない点検や整備をしてもらうことで、安心・安全な走行ができ未然に故障や事故を防ぐことができる!
自分のため、そして同乗者や他の人のためにも、12ヶ月法定点検は行くべきだと実感しました。
費用は安いにこしたことはないので、次回はディーラー以外にも相談や見積をしてもらい、12ヶ月法定点検の費用や内容についての情報を更に得たいと思います。