教習②(前編)ノミと砥石について

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木工初心者が、本格的な大工技術を教えてくれる木工倶楽部に入会。教習内容を備忘録として書き綴っています。

鑿(ノミ)や鉋(カンナ)に興味がある方、よろしかったら参考にして下さい。

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mokkou 520x300 - 教習②(前編)ノミと砥石について 鑿・ 鉋・鋸 の使い方を学べる【四街道サンデー木工倶楽部】

2020年7月5日・2回目の教習

前回は 教習① 道具の受け渡し・ノミのカツラ直し でした。

今回の教習はノミの裏押しと研ぎ。先ずは鑿と砥石について学びます。

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ノミの種類や砥石の使い方を学びます。

❶ 鑿(ノミ)について

ノミは木材に穴をあけたり溝を掘ったりするのに用いる工具で、柄頭を金づちで叩く、または手で押したりして使う道具です。

ノミの種類

ノミの種類は、追入れ鑿・向持ち鑿・薄鑿・しのぎ鑿・つば鑿などたくさんの種類がありますが、大きく分けると、2つに分類できます。

  • 突きノミ … 手で押して部材を削る
  • 叩きノミ … 金づちなどで叩いて使う

叩きノミの柄の先端には、金づちで叩いた時に木の柄が割れてしまうのを防止するために、カツラ(金属の輪)がついています。

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そして叩きノミの中にも「厚ノミ 」「追入れノミ 」「向待ちノミ」 などの種類がありますが、教習で使うのは厚ノミです。

厚ノミは追入れノミに比べ、全長が長く刃に厚みがあるので、深く大きなホゾ穴を掘るのに適しています。

厚ノミのなかでも刃幅が1寸2分以上のノミ(上写真)は広鑿ともよびます。

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厚ノミは深い穴を彫るのに適した頑丈なノミ。

地金と鋼の2層構造

ノミの穂は、地金に鋼(はがね)を鍛接して作られます。

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黒い部分が地金で、刃先の光ってみえる部分が鋼です。なぜこのような2層構造にするのでしょうか。理由は、「硬さ」と「粘り強さ」を両立させるため。

硬さ・粘りはノミの切れ味や欠け、研ぎやすさに関係してきます。

極軟鋼×炭素工具鋼

地金に使用するのは極軟鋼。それに重ね合わせる鋼は、おもに炭素工具鋼を使います。
※ ノミに使う鋼は日立金属の刃物鋼「白紙」が使われることが多いようです。

極軟鋼に含まれる炭素の量は0.12%以下。いっぽう炭素工具鋼は0.6以上を含有します。炭素量が多いほど硬くなり、鋭い切れ味がでます。

ならば硬い鋼だけで穂を作ればいいのに、と思いませんか? それがダメなんです。炭素量が多くなるほど硬くはなりますが、粘り強さ・しなやかさ(靭性)は低下してしまいます。

硬い= 衝撃を受けたときに欠けやすい・研ぎにくい

それを補うのが極軟鋼の役割。粘りのある極軟鋼で欠けにくさと研ぎやすさを、硬い鋼で切れ味のよさを両立させるんですね。

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性質の異なる鋼を合わせて、いいとこ取り!

ノミの各部名称(叩きノミ)

ノミの各部名称は教習で配られた資料を元にしています。図にあるように、関東と関西では名称が少し異なります。

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ノミのサイズ

ノミのサイズは穂幅で表され、「ミリ」や日本古来の呼び名「寸」「分」で表記されます。

1寸は30.303mm 1分は3.0303mmです。よって、8分は穂幅が約24mmのノミです。

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教習で使うのは、5分・8分・16分(1寸6分) の3本です。教習では「尺」「寸」「分」を使うのでこの寸法に早く慣れないといけません。

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一寸法師は3cmと覚えよう。
伝匠 厚鑿 8分 24mm
伝匠

❷ 砥石について

砥石は粒が結合した研磨材ですが、その粒が天然か人造かによって「天然トイシ」と「人造トイシ」に大別されます。教習で使う砥石を3種類購入しましたが、すべて人造砥石です。

・荒砥石(あらといし)

・中砥石(なかといし)

・仕上げ砥石(しあげといし)

砥石の使い分け

砥石は、粒の細かさによって、荒砥・中砥・仕上砥にわかれ、研ぎの工程に合わせて使い分けます。

番手による使い分け
  • 荒砥 … 刃が欠けた時に使用 #80~#400
  • 中砥 … 切れ味が悪くなった時に使用 #600~#2000
  • 仕上げ砥 … 中砥で研いだ刃を仕上げるのに使用 #3000~#6000以上

粒の細かさは番手「#」で表記され、数字が大きいほど砥石の粒度が細かくなります。

砥石の面直し

刃を研ぐ時は、なるべく砥石の表面全体を均一に使って、研ぐ事が理想。ですが、よく使う部分と使わない部分がどうしてもでてきます。

刃をよくあてる部分は凹み、あてない部分はあまり減らないので、刃を研ぐたびに砥石の表面は凸凹になっていきます。

表面が凸凹の砥石では刃をきれいに研ぐことは出来ません。

そこで刃を研ぐ前には必ず、砥石の表面を平らに修正する面直しをします。

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面直しの方法
  • 荒砥 … 表面が平らなコンクリートブロックにこすりつけて平らにする
  • 中砥 … 荒砥を上下にこすりつける(上写真)
  • 仕上げ砥 … 中砥をこすりつける

コンクリートブロックと砥石は必ず水で濡らしてから面直しをします。

ダイヤモンド砥石で面直し

上のやり方の他に、ダイヤモンド砥石を使う方法もあります。

ダイヤモンド砥石は強い研削力と平面保持力に優れているので、簡単に面直しが出来ます。

僕が使っているのは、電着タイプの両面ダイヤモンド砥石。荒砥用の#400と中研用の#1000が電着されていて、中砥と仕上げ砥、どちらも#1000で面直しをします。

面直しの方法は簡単。かたく絞った雑巾の上に砥石をのせます。砥石は必ず水で濡らして下さい。

水で濡らした砥石の表面全体に鉛筆で線を入れます。

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ダイヤモンド砥石の#1000をあて、前後に素早くこすりつけます。ザラザラして痛いので、滑り止め付の軍手をしてもいいかもしれません。

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こすっていくと高い部分が削られ、凹んだ所に鉛筆線が残ります。

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鉛筆線が無くなるまでこすれば、面直し完了です。平らになっているかを確認するには、ステンレスの定規を砥石の表面に垂直に当てます。定規と砥石の間に隙間がなければOK。

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砥石は表面を平らにすることが最も重要!

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ノミの種類と砥石の使い方を学びました。次はノミの裏押しと、研ぎです。

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